西小坂井駅

西小坂井駅概要

西小坂井駅（にしこざかいえき）は、愛知県豊川市伊奈町前山に属する、東海旅客鉄道（JR東海）の東海道本線に位置する駅です。駅番号はCA43で、電車の運行形態については「東海道線 (名古屋地区)」を参照してください。

駅の歴史

この駅は、飯田線小坂井駅の西側に開設され、開業は遅れていました。最初は西伊奈信号場として設立され、その後、第二次世界大戦が終結した1948年に西小坂井駅として一般駅に昇格しました。開業当初は富士紡績小坂井工場への引込み線を持ち、その貨物専用線が駅の機能に利用されていました。

1972年には貨物の取り扱いが廃止され、1984年に荷物の取り扱いも終了しました。1987年の国鉄の分割民営化により、JR東海管轄の駅となり、2006年にはTOICAの導入も行われました。2017年には無人駅へと改編され、駅業務を効率化するために集中旅客サービスシステムが導入されました。

駅の設備

西小坂井駅は、島式ホーム2面4線を持ち、地上駅となっています。主要な機能としては、上り本線と下り本線が設定されており、旅客列車の発着は2面3線から行われます。夜間には列車の留置も可能で、乗務員宿泊所が併設されています。特に、上り1番線への直接入線ができないため、関連する列車の運行には工夫が必要です。

この駅は無人駅であり、豊川駅が管理しています。東海道本線において、静岡県内には無人駅が存在しないため、JR東海区間の中では最も東に位置する無人駅として特異な存在となっています。

駅舎は、単式ホームの北側にあり、上下線のホームは跨線橋で繋がれています。自動券売機が設置され、TOICAにも対応していますが、エスカレーターやエレベーターなどのバリアフリー設備は一切整備されていません。また、近隣にはかつての富士紡績小坂井工場へ向かう専用線も存在していましたが、1970年代には廃止されています。

周辺施設と交通

西小坂井駅周辺には、豊川市コミュニティバスの「ゆうあいの里小坂井線」が運行されており、このバスは伊奈駅や小坂井支所、市民病院、市役所、ぎょぎょランドなどを巡ります。また、総合青山病院による無料送迎バスも運行され、地域住民に便利な交通手段を提供しています。

利用状況とアクセス

豊川市の統計によると、西小坂井駅の乗車人員は年間を通じて変動しており、普通列車が多くの利用者に利用されています。日中は、3番線と4番線を交互に使用しているため、駅の運行は効率的に行われています。特に豊橋駅からの快速列車は、こちらの駅または愛知御津駅で追い越されることが多く、迅速な移動が可能です。

隣接駅

隣の駅は、JR東海の東海道本線で、豊橋駅（CA42）の西側に位置しており、次の愛知御津駅（CA44）があります。特急や新快速はこの駅を通過しますが、普通列車はきちんと停車します。駅の利便性と供給能力は、地域において重要な役割を果たしています。

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