西御坊駅

西御坊駅（にしごぼうえき）

西御坊駅は、和歌山県御坊市薗に位置する紀州鉄道紀州鉄道線の駅であり、路線の終着駅です。御坊市の中心部に位置し、地域住民の足として親しまれています。

歴史

西御坊駅は、昭和初期にその歴史をスタートさせました。

1932年（昭和7年）4月10日：松原口駅として開業。
1932年（昭和7年）4月：西御坊駅に改称。
1955年（昭和30年）6月15日：大和紡績専用線が開業し、貨物輸送の拠点としての役割も担いました。
1984年（昭和59年）6月26日：大和紡績専用線が廃止。
1989年（平成元年）4月1日：当駅 - 日高川駅間が廃止。これにより、西御坊駅は紀州鉄道線の終着駅となりました。
2018年（平成30年）
6月1日 - 8月26日：窓口営業時間が土曜・日曜・祝日の午前のみに短縮。
8月27日：窓口営業が廃止され、無人駅となりました。

駅構造

西御坊駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。シンプルな構造ながらも、鉄道ファンにとっては魅力的な駅として知られています。夜間滞泊はなく、列車は紀伊御坊駅まで回送されます。

ホーム上には仮設タイプの男女共用汲取式トイレが設置されています。以前はホームの御坊方面側の端にありましたが、後にホームと反対側の地上に移設されました。
かつて駅の西側には、ダイワボウプログレス（旧大和紡績）和歌山工場へ至る専用線が分岐していました。専用線は西川を渡る鉄橋を有し、工場内には大きな貨物上屋がありました。神戸港で陸揚げされた綿花などが貨車で運ばれていました。
駅入口には長い間駅名表示がありませんでしたが、再塗装の際に「西御坊駅」の表示が追加されました。現行の駅名標の左上には、「西御坊駅」と書かれた木製の古い駅名標が残されています。
2018年8月27日の無人化以前は、駅員から入場券や乗車券を購入することができましたが、現在は購入できません。
2003年7月まで使用されていた「回転式乗車券箱」は、鉄道博物館に収蔵されています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺は商店街となっており、地域住民の生活を支えています。

本願寺日高別院（日高御坊）：御坊という地名の語源となった寺院です。
小竹八幡宮：毎年10月5日には御坊祭が開催されます。
国道42号
業務スーパー美浜店
熊野御坊南海バス「西御坊」バス停

隣の駅

紀州鉄道

■紀州鉄道線

市役所前駅 - 西御坊駅

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