西春駅

西春駅について

西春駅（にしはるえき）は、愛知県北名古屋市九之坪南町に所在し、名古屋鉄道の犬山線に属する駅です。この駅は、名古屋市へのアクセスも容易で、地域の中心として多くの乗客に利用されています。駅番号はIY04で、名鉄名古屋 - 岩倉間で唯一、列車の待避が可能な駅となっています。これにより、様々なダイヤの利点があり、地域住民にとっては大変便利な交通の要所となっています。

歴史

西春駅は1912年8月6日に開業し、以来多くの歴史的な変遷を経てきました。当初は一部の特急が下りの朝に限定的に停車していましたが、中部国際空港開港後の2005年のダイヤ改正により、特急の停車が無くなりました。1970年には準急停車駅に昇格し、1983年には空港行きバスが開設されました。1992年に橋上駅舎が導入され、翌年には上下線の待避線が増設され、利便性が向上しました。

近年では、2009年にバリアフリー対応が施され、両方向のホームを結ぶエレベーターが新設されました。2011年にはICカード乗車券「manaca」の供用が始まり、2017年には高架化事業が決まり、さらに便利な駅として生まれ変わることが期待されます。

駅の構造

駅は、8両編成に対応した島式ホームが2面4線あり、橋上駅としての利点を保っています。名鉄名古屋 - 岩倉間では唯一の待避可能な駅で、駅構内の構造が工夫されていることが特徴です。本線と副本線が設定されており、名古屋方面への通過待ちなど、様々な運行面での柔軟性があります。これにより、普通列車が特急を待つことができるダイヤ編成が maintainedされていて、通勤や観光客にも使いやすい設計です。

利用状況

西春駅の利用状況は、近年変化しています。2020年度の1日平均乗降人員は19,311人でしたが、2013年度には22,288人という記録があり、名鉄全駅中で17位、犬山線内では3位となっていました。さらに、1992年度当時は21,225人という数字を記録しており、そのアクセスの良さが利用者を引き寄せています。例えば、犬山線と名古屋市営地下鉄鶴舞線が直通運転を開始した1993年以降、利用者が増加傾向にあります。

駅周辺の様子

西春駅周辺は各種施設が充実しています。市町村合併前は駅上に西春日井郡西春町と師勝町の境界線がありました。周囲には西春郵便局や西春高校といった公共施設が多く存在し、「西春」という名称は、現在の北名古屋市九之坪付近が昔の西春日井郡の中心に位置していたことに由来しています。商業エリアは駅の西側に広がり、県道63号に沿って続く商店街や市役所があります。東口にはロータリーや、ヨシヅヤYストアなどの店舗が立ち並び、便利な立地が整っています。

交通アクセス

西春駅は名古屋飛行場（小牧空港）への路線バスの接続地でもあります。かつては15分間隔で空港行きのバスが運行されていましたが、現在は30分に1本の間隔となっています。それでも朝夕の時間帯には快速運転のバスも運行されており、地域の交通網の一部を担っています。

このように、西春駅は多彩な歴史と機能を持つ駅として、多くの利用者にとって欠かせない存在となっています。

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