西興部村

西興部村について

西興部村（にしおこっぺむら）は、北海道オホーツク総合振興局管内北部にある村で、道東地方の内陸部に位置しています。この村は面積の約9割を森林が占めており、自然環境に恵まれた地域です。村名は、母町である興部町の西側に位置することから名付けられました。

地理

西興部村は興部町の西に隣接し、内陸部に位置しています。周辺にはウエンシリ岳（標高1142m）や興部川、藻興部川が流れています。また、湿潤大陸性気候に属し、寒暖の差が大きく降雪量も多いことが特徴です。冬季は特に厳しい寒さがあり、氷点下30℃を下回ることもしばしばあります。最近では2020年2月に-30.5℃が観測されるなど、厳しい冬が続いています。

歴史

この地域は縄文時代から栄えており、江戸時代には松前藩の領地でした。1925年に興部村から分村し、西興部村が誕生しました。村はその後も発展を続け、1990年には鹿牧場が開設され、1997年には森の美術館「木夢」が完成しました。さらには、村の景観を整えるための条例や指針も策定され、村内の建物に統一感が生まれました。この美しい村づくりは、多くの住民から評価されています。

行政と地域振興

西興部村は地域情報化政策を積極的に推進しています。村内には農協や金融機関、郵便局、警察、消防などの公共機関が整っており、住民の生活を支えています。また、観光名所やイベントも多く、毎年「むら興しまつり」や「行者の滝祭り」などの催しが行われています。

経済

この村の基幹産業は酪農です。最近では大型農家が増えており、高齢者の割合が高い中で、多くの働き手が施設や工場に就労しています。村内ではマツタケが自生し、それを使ったマツタケ焼酎が地域の特産品として知られています。

交通とアクセス

交通手段は限られていますが、名士バスや村営バスが運行されています。最近まで鉄道も利用されていましたが、1989年に廃止されました。最寄りの鉄道駅は名寄駅で、空港は紋別空港や旭川空港があります。

教育と文化

地域内には中学校と小学校があり、教育環境が整っています。また、村のイメージキャラクター「セトウシくん」が親しまれており、地域振興やイベントで活躍しています。

まとめ

自然豊かな西興部村は、地域振興や文化活動が盛んな村です。農業や観光の発展を目指し、住民と協力しながら魅力的な地域づくりに取り組んでいます。美しい景観、豊かな自然、そして温かい人々が、この村の大きな魅力と言えるでしょう。

もう一度検索