近江高島駅

近江高島駅：高島市の玄関口とガリバー像の街

近江高島駅は、滋賀県高島市勝野に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）湖西線の駅です。1974年の湖西線開通と同時に開業し、以来、地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能しています。駅番号はJR-B17です。

歴史と変遷

近江高島駅は、1974年の湖西線開業と同時に開業しました。国鉄分割民営化後の1987年にはJR西日本の駅となり、その後、ICOCA対応（2006年）、駅ナンバリング導入（2018年）など、時代の変化に合わせて進化を遂げてきました。1992年には駅舎東口に、高さ約10メートルにも及ぶ巨大なガリバー像が設置され、駅周辺のシンボルとなっています。この像は、ガリバーが敵国の艦隊を拿捕するダイナミックなシーンを再現したもので、多くの来訪者を楽しませています。さらに、2009年には終日全面禁煙化が実施され、快適な駅環境の整備にも力を入れています。2011年のダイヤ改正では快速列車の停車駅となり、利便性が向上しました。

駅構造と設備

近江高島駅は、相対式ホーム2面2線を持つ高架駅です。分岐器や絶対信号機を持たない停留所に分類され、堅田駅が管理、JR西日本交通サービスが駅業務を受託しています。早朝と夜間は無人となります。ICOCAなどのICカードが利用できますが、自動改札機は設置されておらず、ICカードリーダーを使用する簡易なシステムです。

駅周辺の環境

駅東側には、滋賀県道の各路線と国道161号（高島バイパス）が通り、交通アクセスに優れています。高島市民病院、漁港、交番などの公共施設に加え、歴史的な大溝城跡も近隣にあります。一方、駅西側は山に面しており、小規模な住宅地「城山台」があります。また、白鬚神社（総本社）、水尾神社、稲荷山古墳といった観光名所への最寄り駅にもなっています。これらのスポットへのアクセスは徒歩でも可能ですが、距離があるため、公共交通機関の利用が便利です。

近江高島駅周辺には、高島市役所高島支所、高島市民病院、高島市立高島中学校、高島市立高島小学校といった公共施設が集中しています。また、大溝陣屋跡や大溝漁港、そしてバス釣りで有名な乙女ヶ池など、多様な魅力を有しています。

バス路線

駅東側のロータリーには「近江高島駅」停留所があり、高島市コミュニティバスが発着しています。このコミュニティバスは、周辺地域へのアクセスを確保する重要な役割を担っており、観光客にとっても便利な交通手段となっています。一部路線はガリバー青少年旅行村を経由する運行も行っていますが、運行期間には注意が必要です。

利用状況

近江高島駅の利用状況は、年々変動があるものの、安定した利用者数を維持しています。詳細なデータは滋賀県統計書を参照ください。

隣の駅

近江高島駅は、高島市の玄関口として、そして、特徴的なガリバー像のある観光スポットとして、地域社会に貢献し続けています。今後ますますの発展が期待されます。

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