近鉄富田駅

近鉄富田駅の概要

近鉄富田駅（きんてつとみだえき）は、三重県四日市市の富田一丁目に所在する鉄道駅です。この駅は近畿日本鉄道（近鉄）と三岐鉄道の両方が利用できる拠点であり、近鉄の駅番号はE17、三岐線のものはS01となっています。

歴史

この駅の歴史は1929年（昭和4年）1月30日に遡ります。この日、伊勢電気鉄道の四日市と桑名を結ぶ路線が開通し、西富田駅として運行を開始しました。1936年には参宮急行電鉄により統合され、参宮急行電鉄名古屋伊勢本線の一部となりました。1941年に関西急行鉄道に改称されると、関急富田駅に変わりました。

その後、1944年に近畿日本鉄道により近畿日本富田駅へ改称され、1965年には新たに設けた富田西口駅と共に一つの駅として扱われるようになりました。そして1970年に現在の「近鉄富田駅」として知られるようになりました。1985年には富田西口駅が廃止となり、全ての三岐線の旅客列車がこの駅に発着するように改められました。

駅の設施は時を経て変化し、2008年には新しい西口の駅舎が完成しました。2024年には特急券や企画乗車券の発売窓口が廃止される予定です。

乗り入れ路線について

近鉄富田駅は近鉄名古屋線と三岐鉄道三岐線のすべての列車が発着する重要な駅です。両路線は同じ改札エリアを共有しているため、乗り換えがスムーズですが、一部ホームは共有されていても、直通運転は行われていません。この駅で多くの人々は近鉄名古屋線に乗り換えることが一般的です。また、三岐鉄道三岐線は近鉄名古屋線から分岐した「近鉄連絡線」によって接続されています。

駅の構造

駅は地上に位置し、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の構成で、合計で3本の線がございます。近鉄のホームは1番線と2番線、三岐鉄道のホームは3番線となっており、ホームは地下道で連絡されています。この駅は基本的に待避設備はなく、全列車が速度制限を受けて通過します。

駅舎

駅舎は二つの部分に分かれています。西駅舎は三岐鉄道によって管理され、捕鯨の歴史を象徴するくじらの形を模したユニークなデザインが特徴です。逆に東駅舎は近鉄が管理 主に名古屋線の下りホームに隣接しています。

駅の設備

この駅は有人駅で、PiTaPaやICOCAといったICカードに対応した自動改札機が設置されています。しかし、近鉄の乗車券しか購入できない自動券売機が置かれています。かつては特急券や定期券が窓口で購入できましたが、2024年9月からそのサービスも終了します。

利用状況

近鉄富田駅は多くの利用者に支持されており、特に日中は急行電車が頻繁に発着します。利用者数は変動がありますが、統計によれば近年の1日平均乗車人員は多くの人々に利用されていることを示しています。駅の近くには四日市市富田地区市民センターや複数の教育機関、商業施設も広がっており、地域の利便性も高いと言えるでしょう。

周辺の施設

駅周辺には四日市富田西郵便局や県立高校、幼稚園、小学校、ショッピングモールなど多彩な施設が揃っています。また、近隣の鳥出神社では、ユネスコの無形文化遺産に登録されたいくつかの伝統行事が行われており、地域の文化的な魅力も感じることができます。

最後に

近鉄富田駅は三重県の重要な交通拠点で、歴史や地域文化も深く根付いている駅です。鉄道利用者にとっては欠かせない存在であり、今後も新たな変化を続けていくことでしょう。

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