野月浩貴

野月浩貴（のづき ひろたか）

基本情報

• - 誕生日: 1973年7月4日
• - 出身地: 北海道札幌市北区
• - 棋士番号: 221
• - 師匠: 勝浦修九段
• - 配偶者: 渡部愛（女流棋士）

野月浩貴は、日本将棋界の著名な棋士であり、そのユニークな棋風と確かな実力で多くのファンを魅了しています。彼の将棋への情熱は早くから始まり、小学1年の時に担任の先生から将棋を学びました。1985年、小学6年生の時に第10回小学生将棋名人戦での優勝により、将棋の道に進む決意を固めました。中学に進むと、ひとりで上京し、勝浦修師のもとで修行を始めたのです。

棋歴

奨励会に入会した時期には、木村一基や金沢孝史、屋敷伸之といった後の実力者たちと同期でした。彼は奨励会三段の頃からNHK杯戦でも頻繁に姿を見せ、その存在感を示しました。1996年には、奨励会リーグでの好成績を基に四段に昇進し、その後も急速に昇格を重ねました。特に、1996年度早指し新鋭戦では、久保利明に勝利し見事優勝しています。

その後も、野月は順位戦で着実に昇級を果たし、2017年の棋王戦予選での勝利を契機に八段昇進を遂げます。将棋界でも注目される存在として活躍を続けており、特に将棋とサッカーを関連付けた視点が新鮮で、彼のサッカー好きは広く知られています。

棋風

野月は居飛車党として知られ、相掛かりや横歩取りなどサッカーの速攻をほうふつとさせる激しい戦術を得意とします。彼の棋風は特に攻撃的で、対局時には相手との駆け引きを重視します。彼が著名な横歩取り8五飛の戦法を用いるようになったのは、アスリートとしての経験を通じたサッカーからの影響が大きいと言われています。

人物背景

将棋とサッカーの深い愛にあふれる野月は、特に日産自動車（横浜F・マリノス）の試合を観ることでサッカーに魅了され、その後は自身がサッカーファンとして知られるようになります。彼は毎年60試合以上現地観戦を楽しみ、サッカーの戦術を将棋に生かす独自の視点を持っています。

また、多くの棋士やサッカープレイヤーとの親交がある彼は、将棋界とサッカーをつなげるさまざまなイベントを開催してきました。友人の棋士との交流や海外での将棋普及活動にも尽力しており、言語的な壁を越え、将棋の魅力を広めるために積極的に活動しています。

著書

• - 最新の相掛かり戦法（2010年）
• - よくわかる横歩取り（2011年）
• - 今から始める将棋（2013年）

結婚と家族

2018年に女流棋士の渡部愛と結婚し、新たな家庭を築きました。夫妻での将棋に対する情熱を通じ、さらなる活躍が期待されています。

このように野月浩貴は、将棋だけでなくサッカーをはじめとする多方面でその才能を発揮し続けています。観戦者としてもプレイヤーとしてもその存在感を示す彼の今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索