金指駅

金指駅について

金指駅（かなさしえき）は、静岡県浜松市浜名区引佐町金指に位置する天竜浜名湖鉄道の駅です。地域の人々に愛されてきたこの駅は、静かな住宅街に囲まれており、周辺には様々な施設が点在しています。

駅の歴史

金指駅は、1914年に浜松軽便鉄道の駅として開業しました。当時の路線は浜松から奥山にかけて延びており、1915年に社名が浜松鉄道に変更され、その後、遠州鉄道に合併されました。この時に駅は奥山線の一部となりましたが、奥山線は1964年に全線が廃止されてしまいました。

1938年には、鉄道省の二俣西線が開通し、金指駅に乗り入れることになります。この区間では通常、新しい路線が古い路線を跨ぐ形になりますが、二俣線が東海道本線の迂回線と見なされていたため、浜松鉄道側が特別なガードを設けることになりました。このガードはコンクリート製で、2021年まで残っていました。

年表

• - 1914年（大正3年）11月30日: 浜松軽便鉄道の駅が開設。
• - 1915年（大正4年）12月28日: 当駅 - 気賀駅間が延伸。
• - 1947年（昭和22年）5月1日: 遠州鉄道が浜松鉄道を吸収合併。
• - 1964年（昭和39年）11月1日: 奥山線廃止に伴い、金指駅も廃駅となる。
• - 1938年（昭和13年）4月1日: 二俣西線が金指駅に終着。
• - 1987年（昭和62年）3月15日: 二俣線が第三セクターに転換、天竜浜名湖鉄道の駅となる。
• - 2011年（平成23年）1月26日: 高架貯水槽とホームが国の登録有形文化財に登録。

駅の構造

金指駅は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅です。駅舎は北西寄りに設置されており、ホームには待合室もあります。駅南には保線車両用の留置線が存在します。また、1985年まで貨物取扱が行われており、最後まで貨物を扱っていた駅の一つでもあります。

駅周辺の情報

周辺地域にはさまざまな施設が立ち並んでいます。例えば、富士通ゼネラル浜松事業所や、スタンレー電気浜松製作所があります。また、静岡県立浜松湖北高等学校や郵便局も近くにあり、地域の生活の一部となっています。

さらに、バス路線も充実しており、「金指」バス停では遠鉄バスや浜松市自主運行バスが発車します。特に、国道257号や国道362号に面しているため、アクセスも便利です。

金指駅は、地域の交通の要所であり、多くの人々にとって生活の一部となっている重要な存在です。これからも地域と共に発展していくことが期待されます。

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