鈴木商会

株式会社鈴木商会について

株式会社鈴木商会は、リゾート施設の運営や経営受託、コンサルティングを専門とする企業です。主にスキー場やホテルなど、観光業に特化した事業モデルで知られています。特に2000年代初頭からの急成長期に、多数のスキー場やホテルを傘下に持つようになりました。また、北海道に拠点を置く同名のリサイクル会社とは関係がありません。

沿革

鈴木商会のルーツは1943年に遡ります。この年、前身となる会社が設立されました。その後、1958年には赤倉熊堂スキー場を開設。1964年には商号を株式会社鈴木総本社へと変更しました。1972年には群馬県の水上町に水上奥利根スキー場を開設し、さらには1979年に北大雪スキー場も開業。 1994年には鈴木一正が新社長に就任し、会社のさらなる発展を推進します。

1995年には創業者の鈴木一弘が死去し、その後の経営に大きな影響を与えました。1999年から2000年シーズンには北大雪スキー場の営業が一時休止となりましたが、2000年には安芸グランドホテルの運営を開始し、徐々に事業を再構築していきます。 2006年には現在の社名に変更し、さらに多くのスキー場を運営下におくようになりました。

2007年には複数のスキー場の運営を開始し、北大雪スキー場の営業も再開されましたが、経済情勢の悪化が影響し、2009年から2010年シーズンには再度の休止が余儀なくされます。2011年には表万座スノーパークも営業を休止し、経営の厳しさが続きました。しかし、2016年には函館七飯スノーパークが春夏秋のゴンドラ営業を開始し、新たな収益源を確保する道を模索しています。

創業者について

創業者の鈴木一弘は1917年に愛知県に生まれました。彼は若いころからさまざまな事業に携わり、終戦後は名古屋で鉄鋼品の製造販売、陶器、楽器、自動車部品など、幅広い事業を展開しました。1950年には上京し、不動産業や金融業にも進出。その後、1958年には房総観光産業の社長に就任し、スキー場の開発に取り組むことになります。

鈴木氏は、企業買収を手がけたことで知られており、一時は多くの中堅企業の株を買い占め、経営に関与しました。しかし、彼の事業手法は一部で問題視され、逮捕や有罪判決を受けることとなりました。その後もレジャー産業において鈴木商会を設立し、スキー場等の運営を行い、1995年に生涯を閉じました。

関連会社および運営施設

鈴木商会は、さまざまな関連会社を持ち、事業を展開しています。たとえば株式会社白浜エンタープライズや串本海中公園センター、ホテル＆リゾートマネジメントなどが挙げられます。

同社が運営するスキー場には、赤倉温泉スキー場、奥利根スノーパーク、白樺湖ロイヤルヒルスキー場、黒伏高原スノーパークジャングル・ジャングル、岩手高原スノーパーク、函館七飯スノーパーク、そして北大雪スキー場や表万座スノーパークなどがあります。

また、ホテル業務として安芸グランドホテルや指宿温泉のこらんの湯「錦江楼」なども運営しており、観光業の中で多角的なビジネスを展開しています。観光地としての日本の魅力を活かし、今後も成長が期待される企業です。

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