長崎港

長崎港の概要

長崎港（ながさきこう）は、長崎県長崎市に位置する重要な港湾で、港湾管理者は長崎県です。港湾法に基づいて重要港湾に、港則法において特定港として指定されています。この港は、その形状が鶴が羽を広げたように見えることから「鶴の港」とも称されています。江戸時代には、鎖国政策のもとで唯一の国際貿易港として栄え、主にオランダや中国との貿易が盛んでした。明治時代以降は、上海への航路が開設され、さらなる発展を遂げてきました。

現在では、長崎の玄関口として、また県内の離島への交通の要所としての役割を果たしており、港の中心部では再開発が進行中です。2018年には「みなとオアシス」に登録されており、松が枝国際ターミナルビルが主な観光施設として機能しています。このターミナルは、2011年度のグッドデザイン賞を受賞しており、観光スポットとしても人気があります。また出島ハーバーは、「ながさき・でじま海の駅」としても登録され、観光客を惹きつけています。

主な施設

長崎港には多くの施設や地区があります。

- 長崎港大波止ターミナルビル（元船地区）: ここから、五島列島や伊王島、高島行きの定期旅客[[船]]が発着します。
- 長崎出島ワーフ（常磐・出島地区）: 展望デッキやレストランが並ぶ複合商業施設で、観光客に人気のスポットです。
- 長崎水辺の森公園（常磐・出島地区）: 自然を楽しめる公園で、松が枝国際観光船ふ頭と松が枝国際ターミナルが近接しているため、観光の拠点となっています。
- 松が枝国際ターミナル（松ヶ枝地区）: 国際クルーズ客[[船]]が接岸可能なターミナルで、近年の再開発で新たに整備されました。
- 女神大橋（女神地区）: 長崎のシンボル的存在の橋で、美しい景観が楽しめます。
- 三菱重工業長崎造[[船所]]（立神地区）: 長崎港の重要な産業拠点であり、歴史的にも重要な位置づけです。
- 小ヶ倉柳外貿ふ頭（小ヶ倉地区）: 長崎唯一の定期コンテナ航路を持つ埠頭です。

航路

長崎港は多様な航路を持っており、以下のような旅客航路が運行されています。

- 九州商船のフェリーによる路線
- 高速船（ジェットフォイル）とする路線
- 長崎汽船による伊王島や高島への航路
- 外貿コンテナ航路も整備されており、韓国の釜山との定期便があります。

歴史

長崎港の歴史は1570年代に遡ります。この時期、大村純忠がポルトガルと新しい貿易港を長崎と定める協定を結びました。1571年には、ポルトガル船が初めて港に入港しました。その後、長崎は国際貿易の拠点として発展し、1636年には港内に出島が築かれました。1859年には国際貿易港として正式に開港し、長崎税関が設置されました。戦後も、航路は復活を繰り返し、現在に至るまで多くの船が行き交う歴史ある港として機能しています。

イベント

長崎港では「長崎帆船まつり」や「ながさきみなとまつり」といったイベントが開催され、地域の文化や交流を深める場となっています。

長崎港は、歴史的な背景を持ちながら現代の交通網としても重要な役割を果たしており、観光拠点としても注目される存在です。

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