長浜鉄道スクエア

長浜鉄道スクエア：日本の鉄道遺産を体感できる施設

滋賀県長浜市に位置する長浜鉄道スクエアは、歴史とロマンが詰まった鉄道保存展示施設です。旧長浜駅舎、長浜鉄道文化館、北陸線電化記念館の3つの施設から構成され、日本の鉄道史を深く理解できる貴重な空間となっています。

旧長浜駅舎：現存する日本最古の駅舎

スクエアの中核を成す旧長浜駅舎は、1880年に建てられた日本最古の木造駅舎です。東西24.5m、南北9.7mの2階建てで、重厚な石灰コンクリート造り、花崗岩とレンガを用いた美しいデザインが特徴です。50cmもの厚い壁や、鹿鳴館調の装飾、暖炉など、明治時代の建築技術と洗練されたデザインを見事に融合させています。

設計はイギリス人技師、ホルサムらによって行われ、施工は神戸の稲葉弥助が担当しました。初代長浜駅舎として活躍した後、2代目駅舎の建設に伴い倉庫として使用され、1958年には国の鉄道記念物に指定されました。現在も当時の姿をそのままに保存されており、日本の近代化を象徴する貴重な建築遺産として、多くの人々を魅了しています。

長浜鉄道文化館：北陸本線の歴史を辿る

長浜鉄道文化館には、北陸本線に関する数多くの資料や模型が展示されています。写真や文書資料を通して、北陸本線の歴史や技術革新を学ぶことができます。また、精巧に作られた鉄道模型は、子供から大人まで楽しめる展示となっています。

北陸線電化記念館：貴重な鉄道車両を間近で観察

北陸線電化記念館では、国鉄ED70形電気機関車と国鉄D51形蒸気機関車の2両が静態保存されています。これらの車両は、日本の鉄道史において重要な役割を果たした名車です。間近で観察することで、その迫力と歴史を感じることができます。さらに、旧長浜駅29号分岐器ポイント部も鉄道記念物として保存されており、鉄道技術の歴史を垣間見ることができます。

周辺環境

長浜鉄道スクエアは、長浜港、成田美術館、長浜城址、慶雲館、長浜文化芸術会館など、多くの観光スポットに囲まれています。鉄道見学と合わせて、長浜市の豊かな文化や歴史に触れることができるのも魅力の一つです。

まとめ

長浜鉄道スクエアは、単なる鉄道博物館ではありません。歴史的建造物、貴重な資料、そして周辺観光地と一体となった、魅力あふれる複合施設です。日本の鉄道の歴史と文化に触れたい方、長浜観光を計画している方にとって、ぜひ訪れていただきたい場所と言えるでしょう。

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