長門二見駅

長門二見駅について

長門二見駅（ながもふたみえき）は、山口県下関市豊北町に位置するJR西日本の山陰本線の駅です。この駅は1925年に開設され、以来地域の交通の要所としての役割を果たしてきました。駅名は、地域の歴史や風景に根付いています。

歴史

長門二見駅は、大正時代に山陰本線が最後の連結区間として整備された際に開設されました。当初、山陰本線は日本海の沿岸を通る計画でしたが、地元の要望や予算の制約により、経路が内陸を跨ぐ形に変更されました。これにより、当駅の周辺ではほぼ90度の方向転換が必要になりました。

1925年8月16日、当駅は鉄道省小串線の一部として開設され、客貨の取り扱いが開始されました。当時の住所は、まだ豊北町の成立前で、神玉村の一部として位置づけられていました。1933年には小串線が山陰本線に統合され、1955年には豊北町の設立に伴う住所の変更がありました。1961年には貨物取扱が廃止され、1962年には旅客列車の脱線事故が発生するなど、歴史の中でさまざまな出来事がありました。

1986年には無人駅となり、翌年の1987年には国鉄の民営化に伴ってJR西日本の駅となりました。2005年には下関市合併の影響で住所が現在のものに変わり、2010年には待合室が不審火により全焼してしまいました。その後、2023年7月には大雨による影響で一時不通となり、代行バスが運行されましたが、2024年には運転再開の予定です。

駅の構造

長門二見駅は、島式ホームを有する地上駅で、1面に2つの線路があります。管理は長門鉄道部が行う無人駅で、自動券売機などの設備は整っていません。ホームは崖の中腹に位置しており、駅舎からは地下道を通って階段を上る必要があります。ホームには待合室が設置されていますが、駅舎とホームの間には通過線があります。

利用状況

この駅の近年の利用状況を見てみると、2023年の1日あたりの平均乗車人員は僅か14人で、年間乗客数は2668人にとどまっています。特に2023年6月の大雨による運休が影響しています。

駅周辺の facilities

下関市豊北町の南西部に位置する長門二見駅の周辺にはいくつかの有名なスポットがあります。駅の近くには、二見郵便局や二見漁港、下関市立二見小学校、神話に由来する二見夫婦岩などがあります。また、駅周辺には少ないながらも商店が並んでおり、地域おこしにも一役買っています。

また、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムや土井ヶ浜海水浴場には、バスを利用してアクセスすることが可能です。バス路線には、ブルーライン交通の二見駅バス停があり、複数の方面への便があります。駅前には、土井ヶ浜や特牛港、肥中方面への路線があるため、観光やビジネスにも適した場所です。

このように、長門二見駅は地域の重要な交通拠点であり、歴史的な背景を持つ駅であると言えるでしょう。

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