阿分駅

阿分駅（廃駅）

阿分駅は、北海道増毛町に位置していたJR留萌本線の駅でした。留萌本線の部分廃止に伴い2016年に廃止されました。

歴史

1963年：国鉄留萠本線の仮乗降場として開業
1987年：国鉄分割民営化によりJR北海道へ継承、同時に駅へ昇格
2016年：留萌駅 - 増毛駅間の廃止に伴い廃駅

駅名の由来

駅名は所在地名に由来し、アイヌ語の「アフンイ」に由来するとされています。これは「入り込む場所」「入口」といった意味合いを持つ言葉です。この名称の由来については諸説あり、海岸の地形や、洞穴に通じる道の入口を指すとする説があります。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅でした。ホームは線路の西側にあり、転轍機を持たない棒線駅でした。無人駅で駅舎はなく、プレハブ作りの待合所がありました。待合所は鉄板張りで、内部には玉砂利と人工芝が敷かれていました。待合所の管理は地元の町内会が行っていました。
ホームは木製デッキ式で、増毛方面にスロープがあり、駅外と繋がっていました。ホームの有効長は非常に短く、1両編成の車両でも踏切にはみ出すほどでした。

当駅と信砂駅の間には、留萌駅 - 増毛駅間で唯一のトンネルである「阿分隧道」がありました。このトンネルは廃線後も残存しており、金属製のフェンスで封鎖されています。

利用状況

1992年度の1日乗降客数は14人でした。
2011年から2015年の11月の調査では、乗降人員は平均1名以下でした。

駅周辺

駅周辺は漁港の集落となっており、旧阿分小学校の校舎の真裏に位置していました。そのため、国道からは駅跡の位置がわかりにくい状態でした。

国道231号（日本海オロロンライン）
沿岸バス「阿分」停留所
旧増毛町立阿分小学校（2015年3月廃校。2017年10月時点でも旧校舎は残存）

駅跡

廃駅後、待合所は施錠されたまま放置されていましたが、2017年6月頃にホームと共に解体されました。隣接していた踏切も撤去され、道路に改修されています。2017年10月時点では、ホームに設置されていた電灯設備のみが残存していました。

隣の駅

JR北海道

留萌本線

礼受駅 - 阿分駅 - 信砂駅

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