陸中折居駅

陸中折居駅

岩手県奥州市水沢真城（しんじょう）に所在する、東日本旅客鉄道（JR東日本）東北本線の駅です。広々とした田園地帯の中に位置しています。

歴史

陸中折居駅の歴史は、まず信号場として始まりました。1924年（大正13年）1月15日、「折居信号場」として開設。その後、1928年（昭和3年）11月25日に駅へ昇格し、「陸中折居駅」として開業しました。これにより、旅客および貨物の取り扱いを行う一般駅となりました。

時代の変化に伴い、駅の機能は変遷します。1962年（昭和37年）4月1日には貨物取り扱いが廃止され、1980年（昭和55年）5月1日には荷物扱いも終了しました。この荷物扱い廃止と同日、駅は無人化されています。

1987年（昭和62年）4月1日、国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。

駅舎については、長年使用されてきた木造駅舎が、東日本大震災による被害と老朽化を受け、2011年（平成23年）10月末から撤去作業が行われました。その後、新たな駅舎が建設され、同年12月27日には木造平屋建ての新駅舎の供用が開始されています。

駅の管理体制も変更されています。2015年（平成27年）12月1日、水沢駅の業務委託化に伴い、陸中折居駅は一ノ関駅長管理下となりました。

近年の設備面では、2019年（令和元年）10月1日に待合室内の簡易自動券売機が廃止され、乗車駅証明書発行機に置き換えられました。また、2024年（令和6年）10月1日からは、チケットレス乗車サービス「えきねっとQチケ」が利用可能となっています。

駅構造

地上駅で、単式ホーム2面2線を有します。かつては2面3線でしたが、現在、旧2番線にあたる中線は横取線として線路が残るのみです。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。

駅は無人駅であり、一ノ関駅が管理しています。駅舎は2011年12月27日より使用されている木造平屋建てで、広さは約25平方メートルです。待合室内に乗車駅証明書発行機が設置されています。駅舎入口にはスロープが設けられ、バリアフリーに対応しています。

のりば

駅周辺

駅周辺は、一面に水田が広がるのどかな風景が特徴です。駅前には県道175号陸中折居停車場線が通じています。周辺には他に県道197号田原折居線、国道4号、国道343号といった道路が通じており、自動車でのアクセスも可能です（国道4号水沢東バイパスは前沢寄りが未開通）。近隣には北上川が流れています。

公共施設としては、真城郵便局があります。また、公共交通機関としては、国道沿いに岩手県交通の「折居」停留所があり、路線バス（国道南線）が利用できます。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）東北本線
前沢駅 - 陸中折居駅 - 水沢駅

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