陸別町

陸別町（りくべつちょう）

陸別町は、北海道十勝総合振興局管内の足寄郡に位置する町です。厳しい寒さで知られ、「日本一寒い町」として観光資源を活かしています。

概要

陸別町は、北海道の中でも特に冬の寒さが厳しい地域として知られています。真冬には気温が−30℃を下回ることも珍しくありません。

町名の由来

町名の由来は、アイヌ語の「リㇰウンペッ（rik-un-pet）」（高い所・にある〔に入っている〕・川）から来ています。

地理

陸別町は、十勝総合振興局の北東部に位置しています。町の中心を利別川が南北に流れ、地形を二分しています。西部は高原性の台地で酪農が盛ん、東部は標高500メートル前後の高原地帯となっています。町内の河川は利別川に流れ込み、最終的に池田町で十勝川と合流します。

山: 喜登牛山（1,321 m）、東三国山（1,230 m）、イユダニヌプリ山（902 m）
河川: 利別川、陸別川、斗満川

隣接自治体:
十勝総合振興局: 足寄町
オホーツク総合振興局: 置戸町、訓子府町
網走郡: 津別[[町]]

気候

陸別町は湿潤大陸性気候に属し、寒暖差が非常に大きいのが特徴です。年間を通しての気温差、日中の気温差ともに大きく、大陸性気候が顕著に現れます。降雪量も多く、豪雪地帯に指定されています。

夏は比較的温暖ですが、30℃を超える日は稀です。しかし、冬は非常に寒く、最低気温が-30℃を下回ることもあります。かつては「70℃の温度差のある町」と表現されていました。

日本で一番寒い町

陸別町は、気象庁のアメダス観測地点において、日本で最も低い平均気温を記録することが多く、「日本一寒い町」として知られています。アメダス移行後の観測史上最低気温は-33.2°C（2000年1月27日）ですが、アメダス移行以前には-35.5°C（1977年2月1日）、小利別駅では-38.0°C（1978年2月17日）が記録されています。

北見工業大学と陸別しばれ技術開発研究所が共同で寒さの研究を行っており、町内にはアメダス地点よりもさらに気温が低い場所が存在することが確認されています。2000年1月27日にはトマム地区で-40°C、2019年2月9日には陸別町しばれ技術開発研究所の下陸別で-36.2°C、関では-38.4°Cを観測しています。

陸別町では、この寒さを観光資源として活用しており、耐寒イベント「しばれフェスティバル」を開催したり、寒さ日本一ランキングを集計したりしています。また、冬季には稀にオーロラが観測されることもあります。

歴史

1901年（明治34年）：斗満（トマム）に関又一が入植。
1919年（大正8年）：淕別外1村戸長役場が設置。
1923年（大正12年）：二級町村制施行、淕別村となる。
1949年（昭和24年）：陸別村に改称。
1953年（昭和28年）：町制施行、陸別町となる。
1998年（平成10年）：銀河の森天文台が開設。
2000年（平成12年）：道の駅オーロラタウン93りくべつオープン。
2017年（平成29年）：十勝オホーツク自動車道 陸別小利別IC - 訓子府IC間開通。

経済

農業、林業、酪農が主要な産業です。また、日産自動車の北海道陸別試験場があります。

交通

鉄道は通っていませんが、かつては北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が通っていました（2006年廃止）。現在は、十勝バスや北海道北見バスが代替路線を運行しています。また、陸別町コミュニティバスが町内を循環しています。

名所・旧跡・観光スポット

銀河の森天文台
関寛斎資料館
陸別サーキット
ふるさと銀河線りくべつ鉄道
道の駅オーロラタウン93りくべつ

文化財

ユクエピラチャシ跡：国の史跡に指定されています。
その他、関寛斎に関する資料などが町の文化財として保存されています。

祭り・イベント

しばれフェスティバル（2月）：寒さを活かしたイベント。
世界ラリー選手権 ラリージャパン（9月）：陸別サーキットがスペシャルステージとして使用されます。

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