青森県立美術館

青森県立美術館：三内丸山遺跡に隣接する現代美術の殿堂

青森県立美術館は、青森県青森市安田にある美術館です。雄大な自然に囲まれたこの美術館は、縄文時代の遺跡である三内丸山遺跡に隣接しており、歴史と現代美術が融合する独特の空間を演出しています。

建築とデザイン：土と一体化する空間

美術館の設計は、建築家青木淳氏によるものです。国際建築設計競技コンペで選ばれたこのデザインは、地下2階、地上2階建てで、遺跡の発掘現場を思わせる大きな土の溝をモチーフにしています。白い構造体が土の溝を覆うように配置され、遺跡と一体化した景観を作り出しています。

建築面積は7129.82㎡、延床面積は15837.41㎡にも及び、広々とした空間が特徴です。美術館の中心には、「アレコホール」と呼ばれる空間があり、マルク・シャガールによるバレエ「アレコ」の背景画3点が展示されています。この他に、常設展示室、企画展示室、シアター（220席）、コミュニティギャラリー、キッズルーム、コミュニティホールなど、多様な施設が備えられています。

青森を代表する現代美術家、奈良美智氏の作品である高さ約8.5メートルの「あおもり犬」や「八角堂」も、美術館の象徴として存在感を放っています。オリジナルフォントやサインは、菊地敦己氏によるものです。

収蔵作品：郷土と世界の芸術の融合

青森県立美術館は、地元青森出身の芸術家や国内外の巨匠の作品を数多く収蔵しています。

青森ゆかりの芸術家

棟方志功：2023年度末に閉館した棟方志功記念館の収蔵品は、全て青森県立美術館に移管されました。
工藤甲人
工藤哲巳
寺山修司
成田亨
奈良美智：特に1988年から2000年までのドイツ時代の作品を中心に170点以上を所蔵し、作者自身からの寄託品もあります。

県外・海外出身の芸術家

今井俊満
恩地孝四郎
近藤悠三
パブロ・ピカソ
アンリ・マティス
パウル・クレー
* マルク・シャガール

開館記念展では、シャガールの作品を大々的に展示するなど、世界的にも注目を集めました。

アクセス：便利なアクセス方法

東北自動車道青森IC、青森自動車道青森中央ICから車でアクセス可能です。公共交通機関では、JR新[[青森駅]]または青森駅からバスを利用できます。

まとめ：青森の文化と自然を満喫できる空間

青森県立美術館は、現代美術と歴史、そして自然が調和した独特の空間です。青森の豊かな文化に触れ、現代美術を堪能できる、魅力的な観光スポットです。三内丸山遺跡を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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