香川県立図書館

香川県立図書館について

香川県立図書館は、高松市にある香川県の代表的な公立図書館です。1963年に設立されたこの図書館は、元々は高松市立中央公園の近くに存在していましたが、施設の狭さと老朽化により、1993年に香川インテリジェントパーク内の新しい建物へと移転しました。この新館は地下1階、地上4階の構造で、開架22万冊、書庫100万冊を収納する能力を備えています。

図書館の施設

香川県立図書館は「香川県立文書館」と統合された建物で、東棟が図書館、そして西棟に文書館が配置されており、共用のエントランスホールや視聴覚ホール、駐車場が整っています。また、前庭には枡野俊明氏の手による『清風去来の庭』があり、その美しい景観に訪れる人々を魅了しています。さらにエントランスホールの壁画『霧の中』は、著名なアーティスト田中岑によるもので、訪問者を迎え入れています。

書籍の閲覧室

閲覧室は広々としたワンフロアで、3,419平方メートルの面積を持ち296席を用意しています。利用者は資料の検索端末を使って、求める資料の有無や位置を簡単に確認できます。資料は一般資料、郷土資料、AV資料、児童資料など多様に分かれており、特徴的なコーナーが設けられています。特に郷土資料のコレクションには、空海にまつわる著作や三野二山の漢籍が含まれており、地域の文化を深く理解するための資源となっています。

資料の貸出条件

香川県内に居住する個人や、県内で通勤、通学する方は資料の貸出が可能です。図書や雑誌は1人最大10冊、CDは最大3点まで、いずれも15日間の貸出です。利用者は「資料貸出カード」の取得が必要になります。

立地とアクセス

香川県立図書館は高松市林町に位置し、アクセスも便利です。JR高松駅またはことでん築港駅・瓦町駅からバスが運行されており、バス停「県立図書館・文書館前」に停まる便があります。また、ことでん伏石駅からもバスを利用でき、徒歩でのアクセスも可能です。

歴史的沿革

この図書館の歴史は1905年に遡ります。当初は高松市七番町に「香川県教育会図書館」として設立され、その後、1934年には香川県立図書館へと移管されました。そして1963年には現行の香川県立図書館に名称が変わり、1994年に現在の場所に移転し、新たなスタートを切りました。

受賞歴

1998年には、公共建築協会の第6回公共建築賞で優秀賞を受賞しており、これも図書館のデザインの素晴らしさを物語っています。

このように香川県立図書館は、地域の文化的資源として貴重な役割を果たしており、利用者に豊富な資料を提供し続けています。

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