騰波ノ江駅

騰波ノ江駅（とばのええき）

騰波ノ江駅は、茨城県下妻市若柳甲にある関東鉄道常総線の無人駅です。駅は、近隣にあった騰波ノ江という湖にちなんで名付けられ、関東の駅百選にも選ばれるほど魅力的なスポットです。

駅の歴史

この駅は1926年8月15日に常総鉄道の駅として開業しました。その後、1945年3月30日に筑波鉄道との合併により常総筑波鉄道の駅となり、1965年には鹿島参宮鉄道との合併により関東鉄道の駅へと変わりました。1999年には駅が無人化され、2000年には関東の駅百選に選ばれました。2008年に旧駅舎が撤去され、新しい駅舎が10月5日に使用開始されました。また、2009年にはICカードPASMOが利用可能になりました。

駅構造

騰波ノ江駅は地上駅で、相対式ホームが2面2線設置されています。駅は無人で運営されており、下館寄りには構内踏切があります。駅全体は少しカーブした形状をしており、利用者にとってのアクセスも便利です。

運行形態

当駅からは、上り方面（下妻・水海道・守谷・取手）には、日中に概ね1時間に2本の普通列車が停車します。特に取手行や、一部水海道乗り換えの取手行列車が運行されています。また、下り方面へは、下館行の普通列車も同じく日中に約2本運行されています。

利用状況

2022年度のデータによると、騰波ノ江駅の1日あたりの平均乗降人員は77人でした。この数は駅の静かな立地を物語っており、地域の利用者に重宝されています。

駅周辺の魅力

駅前にはいくつかの商店があり、特に梨園が多い地域です。また、若柳簡易郵便局や道の駅しもつまが近くにあり、地域住民だけでなく、観光客にも利用されています。

バス路線

騰波ノ江駅には「騰波ノ江駅入口」というバス停がありましたが、2020年2月1日に急行わかば号が廃止されたため、現在はその他の路線が経由していません。

駅舎の特徴

開業当初から使用されてきた木造駅舎は、映画『下妻物語』やFUNKY MONKEY BABYSのプロモーションビデオなど、数々のロケ地としても知られていました。しかし、老朽化により、2008年に改築工事が始まり、新駅舎が使用開始されました。新しい駅舎は、初代のデザインを尊重しつつ、一部に旧駅舎の資材を再利用して建設されています。

ステーションギャラリー

騰波ノ江駅では、毎月第三土曜日と日曜日に「とばのえステーションギャラリー」として駅舎を公開し、さまざまな体験イベントが行われています。子ども向けの駅出札体験や、鉄道模型の運転体験などが実施され、多くの来場者に楽しまれています。また、2013年には「キャンドルナイト In 騰波ノ江駅」として、手作り灯篭を使ったイベントも開催されました。

とばのえ支線

常総線開業100周年を記念して、かつて農作物向けの貨物引込線として使われていた跡地に、「とばのえ支線」というトロッコ線が設置されました。2013年11月3日に開通し、第三土曜日と日曜日に2人乗りトロッコの乗車体験が行われています。

隣の駅

騰波ノ江駅の隣には、関東鉄道常総線の大宝駅と黒子駅があります。普通列車が運行されており、通過列車もあります。地域に根ざしたこの駅は、多くの人々に利用されている重要な交通拠点です。

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