高森駅

高森駅（たかもりえき）

高森駅は、熊本県阿蘇郡高森町大字高森に所在する南阿蘇鉄道高森線の駅であり、同線の終着駅です。南阿蘇鉄道の本社が併設されています。

概要

元々、高森線は国鉄時代に高千穂線（後の高千穂鉄道高千穂線）と接続し、九州横断鉄道の一部となる構想がありました。しかし、高森線が開通した時点では高森 - 高千穂間の工事計画が未定であり、駅は町の中心部に建設されました。九州横断鉄道の全線開通時には、高森トンネル（現在の高森湧水トンネル公園）付近への駅移転が予定されていましたが、高森トンネルの出水事故や国鉄再建法の成立により、計画は中止されました。

現在の駅舎は3代目で、2023年4月28日に完成しました。これは、旧駅舎の老朽化と2016年の熊本地震による一部損壊を受けたためです。新駅舎の完成に先立ち、不通となっていた中松 - 立野間の復旧工事も完了し、南阿蘇鉄道高森線は全線復旧を果たしました。旧駅舎は解体され、跡地には地域交流施設が2024年7月13日にオープンし、駅周辺の再開発が完了しました。

高森駅は、鉄道だけでなく、高森町内、山都町（蘇陽）方面、立野駅方面、阿蘇くまもと空港、熊本市の桜町BT・熊本駅方面、高千穂・延岡方面への路線バスも発着する、町内最大のバスターミナルとしての役割も担っています。かつては阿蘇山観光の玄関口でしたが、2012年3月末に産交バスの阿蘇南登山線が廃止され、代替の九州横断バスも翌年3月末に廃止されたため、高森駅と阿蘇山を結ぶ公共交通機関はなくなりました。

歴史

1928年（昭和3年）2月12日：鉄道省により開設。
1971年（昭和46年）2月20日：業務委託駅となる。
1984年（昭和59年）2月1日：貨物及び荷物取扱廃止。
1986年（昭和61年）4月1日：国鉄高森線より南阿蘇鉄道へ転換。
1987年（昭和62年）4月6日：2代目駅舎使用開始。
2016年（平成28年）
4月14日：熊本地震により全線運休。
7月31日：中松駅 - 当駅間の運転再開。
2023年（令和5年）4月28日：3代目駅舎落成、翌日（4月29日）使用開始。

駅構造

単式ホーム1面1線と留置線を有する地上駅です。列車停泊も設定されています。高森線で唯一の有人駅であり、乗車券（自社線内、立野駅経由JR豊肥本線熊本駅までの連絡乗車券）、定期券、回数券、1日フリー乗車券、トロッコ列車「ゆうすげ号」の指定席券を発売しています。

駅舎横（旧駅舎跡地）には地域交流施設が新設され、休憩スペースや勉強スペース、イベント用ステージが設けられています。

駅広場には、ONE PIECE|ONE_PIECE 熊本復興プロジェクトの一環で、フランキーの銅像が設置されています。

かつては、駅前広場に国鉄C12形蒸気機関車が静態保存されていましたが、新駅舎再開発工事の際に撤去され、現在は福岡県直方市のNPO法人「汽車倶楽部」に移設されています。

駅周辺

高森町役場
高森郵便局
高森警察署
高森湧水トンネル公園 - 約1.2km

バス路線

駅前構内には高森駅前バス停と高森駅交流施設バス停があり、以下の路線バスが運行されています。

高森町内巡回バス
熊本方面行き高速バス
高千穂・延岡方面行き路線バス

隣の駅

南阿蘇鉄道

■高森線

見晴台駅 - 高森駅

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

高森 - 南阿蘇鉄道

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