Ɖ

「Ɖ, ɖ」は、西アフリカの言語エウェ語で用いられるアルファベットの一つです。この文字は、大文字「Ɖ」と小文字「ɖ」の二つの形を持ち、それぞれが特定の意味と用途を持っています。

音声記号としての役割

小文字の「ɖ」は、国際音声記号において「有声そり舌破裂音」[ɖ]を表します。この音は、舌をそり上げて発音する破裂音で、日本語の「ダ」行の音とは異なる特殊な発音です。エウェ語をはじめとする一部のアフリカ言語では、この音が重要な役割を果たしています。

文字コードと名称

Unicodeでは、大文字の「Ɖ」はU+0189、小文字の「ɖ」はU+0256として定義されています。Unicodeにおける名称は、大文字が「AFRICAN D（アフリカのD）」、小文字が「D WITH TAIL（テール付きD）」となっています。これらの名称は、文字の形状と使用地域を反映したものです。

他の類似文字との違い

「Ɖ, ɖ」は、形が似ている他の文字と区別する必要があります。例えば、アイスランド語やフェロー語で使用される「Ð, ð」や、南スラヴ諸語やベトナム語で使用される「Đ, đ」とは、それぞれ異なる文字です。これらの文字は、発音や用途が異なり、混同しないように注意が必要です。

アフリカ関連のラテン文字

「Ɖ, ɖ」は、African reference alphabet（アフリカ関連のラテン文字）の一部として、大文字と小文字の両方が含まれています。これは、アフリカの様々な言語を表記する際に、標準化された文字セットを使用するための取り組みの一環です。

その他の関連情報

この文字は、特定のアフリカ言語の表記に不可欠であり、音声学や言語学の研究においても重要な役割を果たしています。Unicodeの情報を参照することで、文字の正確なコードポイントや詳細な情報を確認することができます。

まとめ

「Ɖ, ɖ」は、西アフリカの言語エウェ語で使用される特殊な文字で、国際音声記号の有声そり舌破裂音[ɖ]を表記します。Unicodeで定義され、他の類似文字とは異なる独自の役割を持っています。この文字は、アフリカ言語の表記と音声学において重要な意味を持ちます。

関連事項
Đ（南スラヴ諸語/ベトナム語）
Ð（アイスランド語/フェロー語）
D
Δ
有声そり舌破裂音

外部リンク
U+0189'>Unicode Ɖ(U+0189)詳細情報
* U+0256'>Unicode ɖ(U+0256)詳細情報

もう一度検索