「ことり」
「ことり」（1998年6月26日 - ）は、日本の元女子プロレスラーです。我闘雲舞を活動の中心とし、2013年から2017年までプロレスラーとしてリングに立ちました。
経歴
プロレスとの出会いは、我闘雲舞の旗揚げに向け、さくらえみ氏がタイで行っていたプロレス通信教育がきっかけでした。2012年12月30日、市ヶ谷南海記念診療所での我闘雲舞のプレ大会に練習生として参加。急遽行われたさくらえみ氏との公開プロテストを兼ねたエキシビションマッチで引き分け、翌日も同様のエキシビションで引き分けたことで、さくら氏から2013年のデビューが観客に告げられました。
2013年1月27日、年明け初のエキシビションではさくら氏を体力で翻弄。2月16日には首投げからの壁を利用した押さえ込みでさくら氏に勝利し、これが評価されて23日板橋グリーンホール大会でのデビュー戦が決定しました。デビュー戦では再びさくら氏と対戦し敗れはしたものの、その内容は高く評価されました。
デビュー直後から、男子選手を含む様々な相手との対戦を重ねました。マサ高梨選手、米山香織選手、里歩選手といった団体内外の実力者たちとリングを共にします。特に里歩選手とは、同学年ライバルとして、あるいはタッグパートナーとして数多くの試合を行い、「中学生対決」としても注目を集めました。また、高梨マサ選手とは「小鳥遊（たかなしと読んでことり）」というタッグチームを結成し、ミックスドタッグトーナメントなどにも出場しました。
2013年3月31日には、里歩選手とのタッグでさくら＆米山組の「リセット」と対戦し、里歩選手がさくら氏から勝利を収めたことで、自身にとってもタッグながらキャリア初勝利を飾りました。その後も各地での大会や、IWA JAPAN、JWPといった他団体への参戦も経験し、経験を積んでいきました。
2014年4月には、我闘雲舞のタイ遠征ツアーに参加。ペパーミント選手とのシングルマッチで、自身のキャリア初のシングルマッチ勝利を挙げました。同年、地元である群馬県高崎でのWRESTLE-1大会への参戦も決定し、凱旋試合として大きな目標となります。
2015年に入ると、活動の幅をさらに広げ、JWP、HEAT-UP、SEAdLINNNGといった他団体のビッグマッチにも出場しました。JWPではコマンド・ボリショイ選手らと対戦し柔道技を披露。SEAdLINNNGでは豊田真奈美選手、堀田祐美子選手といった伝説的な選手たちともタッグを組み、堂々とした戦いぶりで強い印象を残しました。そして同年8月、IWA三冠統一王座への挑戦権をかけ、師であるさくらえみ氏とのシングルマッチに勝利。自身初となる後楽園ホールのメインイベントのリングに立ち、王者・里歩選手に挑みましたが、惜しくも敗れタイトル獲得はなりませんでした。また、志田光選手のような他ジャンル経験者との対戦も経験しました。
2016年には、田村和宏選手とのタッグ「ちっちゃいものクラブ」で『ゴーゴー！グリーンカレーコップンカップ』というタッグトーナメントで優勝。6月には念願だった初の単独凱旋興行「ぐんまのやぼう」を地元・群馬県前橋市で開催しました。
2017年、高校を卒業し専業レスラーとして活動を本格化させた矢先の10月、突然プロレスからの卒業を発表しました。そして12月21日、我闘雲舞新木場1stRING大会で現役最終試合に臨み、沙紀選手と組んで里歩＆瑞希組と対戦。試合には敗れましたが、大会終了後には盛大な引退セレモニーが行われ、プロレスラーとしての活動に幕を下ろしました。
エピソード
リングネーム「ことり」には、「穴のあいたカゴの中の小鳥、自由に羽ばたいてほしい」という願いが込められています。3歳から柔道を続けており、試合では一本背負い、払い腰、巴投げといった柔道技をプロレスの技として効果的に使用しました。中学3年の夏に柔道を引退して以降は、プロレス一本に専念する道を歩みました。
練習生時代は、週末ごとに群馬から片道3時間かけて市ヶ谷まで練習に通うという努力家として知られています。エキシビションデビュー前には冬休みを利用して市ヶ谷で合宿も行っていました。
同期の里歩選手と同じく、自分の意見をはっきりと述べ、時には年上の選手に対しても物怖じせずストレートな物言いをすることがあり、周囲を慌てさせる一面もありました。その一方で、歌が苦手な里歩選手とは対照的に、米山選手やさくら選手、帯広選手らと共に積極的に歌を披露して観客を盛り上げるムードメーカーでもありました。
実家は祖父が寿司屋を経営していますが、本人はわさびが苦手で寿司があまり得意ではないという意外な一面も持っていました。
得意技
柔道をベースとした様々な投げ技や固め技を得意としています。
鳥かご（卍固めから回転しての十字架固め）
バードリッジ（大外刈りから自身も前転してブリッジで丸め込む）
ペダル式バードリッジ（バードリッジと同様の入り方で前方に二回転し丸め込む）
一本背負い、払い腰、巻き投げ、首投げ、巴投げ
裸絞め、三角絞め、腕ひしぎ逆十字固め
回転エビ固め
「ことり」卍（右脚で相手の左腕・左脚をクラッチした形の卍固め）
ドロップキック、フロント・ヘッドロック
里歩選手との連携技も多く使用しました。
中学生固め（両サイドから雁之助クラッチのように丸め込む）
社会人固め（くるくるリボンとバードリッジを融合させた丸め込み）
パロ卍（卍固めと里歩選手のパロスペシャルの合体技）
砂時計（肩車しての合体攻撃）
* モーニングスター（正面から飛びつき相手の後方に逆さまに食らいつきそのまま前方回転して丸め込む）
約5年間のキャリアでしたが、柔道を活かした個性的なスタイルと、どんな相手にも立ち向かう果敢なファイトで、多くのファンの記憶に残るレスラーでした。
経歴
プロレスとの出会いは、我闘雲舞の旗揚げに向け、さくらえみ氏がタイで行っていたプロレス通信教育がきっかけでした。2012年12月30日、市ヶ谷南海記念診療所での我闘雲舞のプレ大会に練習生として参加。急遽行われたさくらえみ氏との公開プロテストを兼ねたエキシビションマッチで引き分け、翌日も同様のエキシビションで引き分けたことで、さくら氏から2013年のデビューが観客に告げられました。
2013年1月27日、年明け初のエキシビションではさくら氏を体力で翻弄。2月16日には首投げからの壁を利用した押さえ込みでさくら氏に勝利し、これが評価されて23日板橋グリーンホール大会でのデビュー戦が決定しました。デビュー戦では再びさくら氏と対戦し敗れはしたものの、その内容は高く評価されました。
デビュー直後から、男子選手を含む様々な相手との対戦を重ねました。マサ高梨選手、米山香織選手、里歩選手といった団体内外の実力者たちとリングを共にします。特に里歩選手とは、同学年ライバルとして、あるいはタッグパートナーとして数多くの試合を行い、「中学生対決」としても注目を集めました。また、高梨マサ選手とは「小鳥遊（たかなしと読んでことり）」というタッグチームを結成し、ミックスドタッグトーナメントなどにも出場しました。
2013年3月31日には、里歩選手とのタッグでさくら＆米山組の「リセット」と対戦し、里歩選手がさくら氏から勝利を収めたことで、自身にとってもタッグながらキャリア初勝利を飾りました。その後も各地での大会や、IWA JAPAN、JWPといった他団体への参戦も経験し、経験を積んでいきました。
2014年4月には、我闘雲舞のタイ遠征ツアーに参加。ペパーミント選手とのシングルマッチで、自身のキャリア初のシングルマッチ勝利を挙げました。同年、地元である群馬県高崎でのWRESTLE-1大会への参戦も決定し、凱旋試合として大きな目標となります。
2015年に入ると、活動の幅をさらに広げ、JWP、HEAT-UP、SEAdLINNNGといった他団体のビッグマッチにも出場しました。JWPではコマンド・ボリショイ選手らと対戦し柔道技を披露。SEAdLINNNGでは豊田真奈美選手、堀田祐美子選手といった伝説的な選手たちともタッグを組み、堂々とした戦いぶりで強い印象を残しました。そして同年8月、IWA三冠統一王座への挑戦権をかけ、師であるさくらえみ氏とのシングルマッチに勝利。自身初となる後楽園ホールのメインイベントのリングに立ち、王者・里歩選手に挑みましたが、惜しくも敗れタイトル獲得はなりませんでした。また、志田光選手のような他ジャンル経験者との対戦も経験しました。
2016年には、田村和宏選手とのタッグ「ちっちゃいものクラブ」で『ゴーゴー！グリーンカレーコップンカップ』というタッグトーナメントで優勝。6月には念願だった初の単独凱旋興行「ぐんまのやぼう」を地元・群馬県前橋市で開催しました。
2017年、高校を卒業し専業レスラーとして活動を本格化させた矢先の10月、突然プロレスからの卒業を発表しました。そして12月21日、我闘雲舞新木場1stRING大会で現役最終試合に臨み、沙紀選手と組んで里歩＆瑞希組と対戦。試合には敗れましたが、大会終了後には盛大な引退セレモニーが行われ、プロレスラーとしての活動に幕を下ろしました。
エピソード
リングネーム「ことり」には、「穴のあいたカゴの中の小鳥、自由に羽ばたいてほしい」という願いが込められています。3歳から柔道を続けており、試合では一本背負い、払い腰、巴投げといった柔道技をプロレスの技として効果的に使用しました。中学3年の夏に柔道を引退して以降は、プロレス一本に専念する道を歩みました。
練習生時代は、週末ごとに群馬から片道3時間かけて市ヶ谷まで練習に通うという努力家として知られています。エキシビションデビュー前には冬休みを利用して市ヶ谷で合宿も行っていました。
同期の里歩選手と同じく、自分の意見をはっきりと述べ、時には年上の選手に対しても物怖じせずストレートな物言いをすることがあり、周囲を慌てさせる一面もありました。その一方で、歌が苦手な里歩選手とは対照的に、米山選手やさくら選手、帯広選手らと共に積極的に歌を披露して観客を盛り上げるムードメーカーでもありました。
実家は祖父が寿司屋を経営していますが、本人はわさびが苦手で寿司があまり得意ではないという意外な一面も持っていました。
得意技
柔道をベースとした様々な投げ技や固め技を得意としています。
鳥かご（卍固めから回転しての十字架固め）
バードリッジ（大外刈りから自身も前転してブリッジで丸め込む）
ペダル式バードリッジ（バードリッジと同様の入り方で前方に二回転し丸め込む）
一本背負い、払い腰、巻き投げ、首投げ、巴投げ
裸絞め、三角絞め、腕ひしぎ逆十字固め
回転エビ固め
「ことり」卍（右脚で相手の左腕・左脚をクラッチした形の卍固め）
ドロップキック、フロント・ヘッドロック
里歩選手との連携技も多く使用しました。
中学生固め（両サイドから雁之助クラッチのように丸め込む）
社会人固め（くるくるリボンとバードリッジを融合させた丸め込み）
パロ卍（卍固めと里歩選手のパロスペシャルの合体技）
砂時計（肩車しての合体攻撃）
* モーニングスター（正面から飛びつき相手の後方に逆さまに食らいつきそのまま前方回転して丸め込む）
約5年間のキャリアでしたが、柔道を活かした個性的なスタイルと、どんな相手にも立ち向かう果敢なファイトで、多くのファンの記憶に残るレスラーでした。
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