あいの風ライナー

あいの風ライナー：北陸地方を結ぶ快適な旅

概要

あいの風ライナーは、北陸新幹線の開業により経営分離された北陸本線の区間を引き継いだあいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道が共同運行する、全車指定席のライナー列車です。 金沢駅と泊駅間を結び、平日の朝と夕方に運行されています。速達性を重視した運行形態で、北陸地方の通勤・通学、観光客の利便性向上に貢献しています。2015年3月16日より運行開始されましたが、当初は快速列車に準じた扱いでした。その後、誤乗防止などの観点から2016年3月より「ライナー」として案内されるようになりました。

運行状況

運行区間は泊駅～金沢駅間で、平日の朝夕を中心に運行されています。土日祝日は運休です。運行本数は、朝の上り1本、夕方の下り3本、上り1本の計5本です。 全列車、あいの風とやま鉄道所属の521系2両編成で運行され、開業当初は朝の1本のみ4両編成での運行でした。

ライナー券

あいの風ライナーの利用には、乗車券に加え、300円のライナー券が必要です。料金は乗車区間に関わらず大人・小児とも同額です。ライナー券は金沢駅以外の停車駅および車内で購入できます。2016年6月5日からは、乗車日の属する週の前週日曜日から事前購入が可能となりました。

当初は普通列車と車両が共通だったため、誤乗やライナー券の購入忘れが多発していました。この問題に対応するため、2016年3月のダイヤ改正では車両の種別幕を専用ロゴに変更、誤乗防止に努めています。

発券システム

あいの風ライナーの発券システムは、KDDIのクラウドサービスとiPadを活用した先進的なシステムです。駅員や乗務員はiPadとBluetoothプリンターを使用し、携帯電話回線を通じて座席管理データベースにアクセス、車内でもライナー券を発行できます。このシステムにより、開発・保守費用の大幅な削減に成功しました。

停車駅

停車駅は、金沢、石動、高岡、小杉、富山、滑川、魚津、黒部、入善、泊です。北陸本線時代の特急列車の停車駅をほぼ踏襲していますが、津幡駅や福岡駅は通過します。IRいしかわ鉄道線内では金沢駅のみが停車駅となります。

沿革

2015年3月16日：運行開始（3往復）。
2016年3月26日：ダイヤ改正により、運行本数の変更、全列車2両編成化、種別幕の変更を実施。県東部の学生の通学事情に対応するため、一部列車が普通列車に変更されました。
2016年6月5日：ライナー券の事前購入開始日を拡大。


システムと運行の工夫

あいの風ライナーは、運行システムにも工夫が凝らされています。クラウドサービスとモバイル端末を導入することで、効率的な発券システムを実現。また、専用ロゴの導入による誤乗防止策など、利用者の利便性向上とスムーズな運行に配慮した取り組みがなされています。


今後の展望

あいの風ライナーは、北陸地方の地域活性化に貢献する重要な交通手段として、今後も利用者のニーズに応じた運行改善が期待されます。 例えば、運行時間帯の拡大や、車両の更新などにより、より快適な旅を提供できるようになれば、観光客の増加にも繋がると考えられます。


関連情報

あいの風とやま鉄道公式ウェブサイト
* あいの風とやま鉄道公式Twitter

もう一度検索