あずさ書店

あずさ書店は、1978年11月に自費出版の受託から始まりました。その最初の出版物は松本草平著の『茫漠の曠野ノモンハン』でした。1981年3月には、斉藤裕詩集『魚網と琥珀』を出版し、これが最初のISBNコード入り出版物となりました。

1984年7月には、本社を千代田区神田神保町から千代田区五番町に移転しました。翌1985年2月には、地方小出版流通センターとの取引を開始し、流通経路を拡大しています。1995年10月には、さらなる事業拡大のため、本社を新宿区西新宿に移転しました。

2002年4月には、出版社リーブルと合併し、トーハン、大阪屋、太洋社、栗田出版販売といった大手取次との取引を開始しました。これにより、出版物の流通網がさらに強化されました。また、2004年7月には、他社の出版物の販売窓口事業を開始し、自社出版物だけでなく、他社の出版物の販売も行うようになりました。

しかし、2016年4月には、他社出版物の販売窓口事業を縮小し、廃止へ向かうことになりました。これは、出版業界全体の構造変化や、販売戦略の見直しによるものと考えられます。

あずさ書店の主な出版物としては、以下のようなものがあります。

河内山譲・南治編著『虎部隊戦記－栄光の司令部偵察隊』（1979年11月）
満拓会編『満洲開拓・死地からの脱出』（1984年1月）
渋沢和男『わが父 渋沢秀雄』（1985年2月）
栗原光沢吉『大正の東京盲学校』（1986年1月）
高橋寿臣・天野恵一編『打ちくずせ天皇制』（1989年2月）
飯干陽『木村小舟と「少年世界」』（1992年10月）
武藤輝彦『日本の花火のあゆみ』（2000年10月）
小川弘『哲学から信仰・宗教を見る』（2002年8月）
あずさ書店編集部『幻の大寺院 若沢寺を読みとく』（2010年9月）
香川邦生・大内進・澤田真弓・柿澤敏文『我が国における弱視教育の展開』（2013年12月）
内山健『脱原発』（2014年12月）
『古文書を聴く－鴨志田昌夫歴史論文集』（2016年9月）

これらの出版物からわかるように、あずさ書店は、戦記、歴史、教育、哲学など、幅広いジャンルの出版物を手がけてきました。特に、歴史や社会問題に関する書籍が多いことが特徴です。また、自費出版の受託から始まった経緯から、多様な著者の作品を世に送り出すことに貢献してきたと言えるでしょう。

あずさ書店は、公式サイトを通じて情報発信を行っています。

あずさ書店 公式サイト

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