ありがとう (2006年の映画)

映画『ありがとう』について

『ありがとう』は、2006年11月25日に公開された日本の映画作品です。この映画は、阪神・淡路大震災で全てを失いながらも、還暦を目前にしてプロゴルファーのテストに合格し、シニアゴルファーとして活躍する古市忠夫の半生を描いています。監督は万田邦敏が務め、文部科学省の選定作品にもなっています。原作は、スポーツノンフィクション作家・平山譲による同名小説（初版タイトルは『還暦ルーキー』）で、古市役は俳優の赤井英和が演じました。また、タイトルロゴは歌手の加藤登紀子が手がけています。

あらすじ

物語は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、神戸市長田区の鷹取商店街（劇中では若鷹商店街）でカメラ店を営んでいた古市忠夫が、自宅兼店舗を焼失するところから始まります。震災後、古市は地元の復興に尽力し、町内会長や消防団長などを務め、ボランティア活動に奔走しました。その後、趣味で続けていたゴルフで家族を養おうと決意し、震災で奇跡的に焼け残ったゴルフクラブを手に、60歳でプロゴルファーを目指すという、驚くべき挑戦を始めます。

映画は、震災で全てを失い、仲間も亡くした古市が、還暦という年齢でプロゴルファーになるまでの「奇跡」を描いています。当時の神戸の街並みが、様々な情報を基にセットやCGを駆使して忠実に再現されており、その再現度の高さは古市自身がお墨付きを与えたほどです。また、一部では当時の実際の映像も使用されており、リアリティを追求した作品となっています。

キャスト

古市忠夫：赤井英和
古市千賀代：田中好子
飯田美子：薬師丸ひろ子
古市千栄子：尾野真千子
古市洋子：前田綾花
中山清：光石研
有野健太：尾美としのり
中岡史郎：柏原収史
竹村博：高橋和也
中山保繁：今福将雄


賛同出演

永瀬正敏、豊川悦司、佐野史郎、鶴見辰吾、仲村トオル、でんでん、里見まさと、テント、Mr.オクレ、島木譲二、桂きん枝など、多くの俳優が出演しています。

テーマソング

河島英五の「生きてりゃいいさ」が、この映画のテーマソングとして使用されています。この楽曲は、古市の生き様と映画のテーマを象徴するかのようです。

スタッフ

監督：万田邦敏
プロデューサー・特撮監督：仙頭武則
撮影：渡部眞
原作：平山譲「ありがとう」（講談社文庫 ISBN 4062755408）

製作

映画「ありがとう」製作委員会
ランブルフィッシュ
バップ
TOKYO FM
NHKエンタープライズ

配給

東映

関連情報

シネマトゥデイ - 『ありがとう』赤井英和&田中好子単独インタビュー
ありがとう - allcinema
ありがとう - KINENOTE
ありがとう - IMDb（英語）

この映画は、震災からの復興、家族愛、そして夢を追い続けることの大切さを教えてくれる感動的な作品です。実話を基にしているからこそ、観る人の心に深く響くものがあります。

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