あんずの里

あんずの里

長野県千曲市の森地区と倉科地区に位置する「あんずの里」は、あんずの栽培で知られる観光名所です。市町村合併前の旧更埴市は、2001年度にはあんずの生産量で日本一を誇っていました。

歴史

あんずの里の歴史は、元禄時代に宇和島藩主伊達宗利の娘である豊姫が、松代藩主真田幸道に嫁いだ際に、故郷を偲んであんずの種子を持参したことに始まるとされています。また、あんずの種子である杏仁が咳止め薬として珍重されたため、松代藩が栽培を奨励し、今日まで盛んに生産されるようになりました。

森地区と倉科地区は、ガラ地と呼ばれるほど石が多く、畑作には不向きな土地でしたが、日当たりが良く水はけが良いことから、藩がこの地を選び栽培を奨励しました。当初は種子を採取するための栽培が主でしたが、江戸時代後期には実を食べるようになり、乾燥させたあんずが参勤交代の土産物として利用されたと伝えられています。

また、この地はロックバンド「THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS」が最後にライブを行った場所としても知られています。

観光

4月上旬頃からは、あんずの花見を楽しむことができます。近年の温暖化の影響で、開花時期は年々早まっており、3月20日頃に開花することも多くなっています。また、あんず狩りは6月20日頃から7月15日頃まで楽しむことができます。収穫シーズンには浴衣を着てあんずを収穫するという、この地域ならではのユニークな光景も見られます。

あんずは開花時期や収穫時期の予測が難しいため、訪れる際は最新の情報を確認することが推奨されます。

主な観光スポット

あんずの里アグリパーク: 観光農園。
あんずの里スケッチパーク: 自然豊かな公園。
あんずの里物産館: 地元の特産品を販売。
あんずの里観光会館: 観光情報を提供。
杏の里板画館: 板画を展示。
大宮神社: 古くから地域に信仰される神社。
観龍寺: 歴史ある寺院。
科野の里歴史公園: 古代の歴史を学べる公園。
埴科古墳群: 国の史跡に指定された古墳群。
森将軍塚古墳: 古墳時代後期の古墳。
有明山将軍塚古墳: 有明山にある古墳。
長野県立歴史館: 長野県の歴史を展示。
千曲市森将軍塚古墳館: 古墳に関する資料を展示。

アクセス

自動車: 長野自動車道更埴インターチェンジから約10分。
高速バス: 長野自動車道屋代バスストップから徒歩約5分。
鉄道: しなの鉄道線屋代駅から徒歩約30分。

その他

参考文献: 絵本『伊達宗利の娘 豊姫物語〜家と故郷つなぐ「あんず」の縁〜』- 宇和島信用金庫企画制作（2017年）
関連人物:
熊木杏里: 旧・更埴市出身の歌手で、名前はあんずの里に由来。
杏里: 1983年に旧・更埴市より名誉市民の称号を授与された歌手。
THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS: 1994年8月13日、科野の里歴史公園で行われた「あんずの里ロックフェスティバル」が解散ライブとなった。
イベント: ミスあんずコンテスト

外部リンク

あんずまつり・信州とっておき情報
信州千曲観光局
* あんずの里アグリパーク

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