うつくしま大橋

うつくしま大橋

うつくしま大橋は、福島県西白河郡矢吹町と石川郡玉川村を結び、阿武隈川に架かる橋梁です。福島県道42号矢吹小野線、通称あぶくま高原道路の一部を構成しています。

概要

全長: 1262.0m
主径間: 87.2m
幅員: 7.0（10.8）m
構造: 多種類の橋梁形式を組み合わせた複合構造（詳細は後述）
竣工: 2000年度

うつくしま大橋は、あぶくま高原道路の矢吹中央インターチェンジ、矢吹料金所と玉川インターチェンジ間の有料区間に位置しています。矢吹町道明新陣ケ岡線、矢吹町道谷中2号線、阿武隈川、JR水郡線、そして広大な水田地帯を跨ぐ長大な橋梁です。

完成当時、うつくしま大橋は福島県内で最も長い橋でした。2023年現在でも、福島県が管理する橋梁の中では最長を誇ります（ただし、県内全体の道路橋としては、常磐自動車道の木戸川橋が最長です）。

構造

うつくしま大橋は、多様な構造形式を組み合わせることで、地形や環境への適応を図っています。

阿武隈川渡河部: 3径間PC箱桁橋
その他区間: RC連続中空床版橋
東岸部（町道明新陣ヶ岡線との交差部）: 1径間PC単純中空床版橋
西岸部（JR水郡線跨線橋部分）: 1径間プレテン中空床版橋

全体として、8+7径間RC連続中空床版桁橋、PC単純中空床版桁橋、10+9径間RC連続中空床版桁橋、3径間PC連続箱桁橋、8径間RC連続中空床版桁橋などが組み合わされた、計63径間という複雑な構造を持っています。

歴史

うつくしま大橋は2000年に完成し、2001年3月17日に供用が開始されました。地域住民の交通の便を向上させるとともに、観光ルートとしての役割も担っています。

2017年11月からは、福島県が配布している「ふくしまの橋カード」のNo.4として選出され、道の駅たまかわで配布されています。橋カードは、橋梁の魅力を伝えるとともに、地域への観光を促進する取り組みとして注目されています。

その他

総工費: 37億6600万円

周辺の橋

阿武隈川におけるうつくしま大橋の隣の橋は以下の通りです。

上流: 明神橋 - 川の目橋 - うつくしま大橋
下流: うつくしま大橋 - 玉城橋 - 成竜橋

関連項目

* うつくしま未来博

うつくしま大橋は、単なる交通インフラとしてだけでなく、地域のシンボルとしての役割も担っています。橋上からの眺めは素晴らしく、特に夕暮れ時には美しい景色を楽しむことができます。ドライブやツーリングの際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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