おおいた姫島ジオパーク

おおいた姫島ジオパークについて

「おおいた姫島ジオパーク」は、大分県東国東郡姫島村に位置するジオパークです。2013年9月24日に日本ジオパークとして認定され、日本ジオパークネットワークに加盟しました。姫島は、国東半島の北東沖に浮かぶ面積6.79km²の小さな離島でありながら、約30万年から20万年前の第四紀に7つの火山が噴火活動を繰り返して形成された、瀬戸内海で唯一の火山島です。この火山活動によって形成された多様な地層が、この島の大きな特徴となっています。

ジオサイト

姫島には、火山活動によって形成された独特な地形や地質を観察できる貴重なジオサイトが数多く存在します。主なジオサイトは以下の通りです。

達磨山火山
城山火山
浮洲火山
金火山
稲積火山
矢筈岳
黒曜石：姫島産の黒曜石は、その産地として国の天然記念物に指定されており、貴重な地質遺産となっています。
層内褶曲（コンヴォリュートラミナ）：地層が折り重なってできた模様は、大分県の天然記念物に指定されています。
ナウマンゾウ：1955年には、ナウマンゾウの化石が発見され、太古の生物がこの島に生息していたことを物語っています。
藍鉄鉱：大分県の天然記念物にも指定されており、貴重な鉱物です。
アサギマダラ：この蝶は渡りの途中で姫島に立ち寄り、休息地として利用しています。

展示施設「時と自然の希跡ジオパーク天一根」

2017年2月には、旧姫島小学校のグラウンド内に展示施設「時と自然の希跡ジオパーク天一根（あまのひとつね）」が開館しました。木造平屋建てで、延べ床面積247m²、展示室面積88m²の施設内には専門員が常駐し、来訪者への案内や解説を行っています。

主な展示物

黒曜石：姫島産の灰色の黒曜石のほか、北海道白滝産、長野県霧ヶ峰産など、計9種類の黒曜石が展示されており、黒曜石の多様性を知ることができます。
化石：姫島沖の海底で発見されたナウマンゾウやトロゴンテリゾウの化石が展示されており、古生物の生息を物語る貴重な資料となっています。
その他：「地理・歴史」、「人の暮らしと営み」、「文化・民俗・伝承」、「生態系」などのコーナーが設けられており、姫島の自然や文化に関する多様な情報を得ることができます。

開館日等

開館時間：9:00～17:00
休館日：年末年始
入館料：無料

その他の情報

おおいた姫島ジオパークは、瀬戸内海国立公園の一部でもあります。また、ジオツーリズムを推進しており、地質や地形を活かした観光体験を提供しています。

関連情報

おおいた姫島ジオパーク構想
* 大分県地質遺産 大分県のジオサイト (PDF) 大分県

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