お亀石古墳

お亀石古墳について

お亀石古墳（おかめいしこふん）は、大阪府富田林市中野に位置している古墳で、国の史跡に指定されています。この古墳は、形状が方墳であり、特にその構造や石棺の形状が注目されています。

位置と特徴

古墳は、羽曳野丘陵の南東に広がる尾根の標高約98メートルの地点に築かれています。方墳の大きさは、1辺が21メートルで、墳丘の東側および南側には、丘陵の地形を削り出した平坦な面が存在しています。外部に関連する设施、例えば葺石や貼石は確認されていません。

主体部の構造

お亀石古墳の主体部分には、南側に開口した横口式の石槨が設けられています。この石槨は、切石を積み上げた羨道に繋がっており、その正面には家形の石棺が置かれています。石棺の短側面には長方形の開口部があり、その開口部には角形の石蓋が残っています。この石蓋には6つの縄掛突起が特徴的で、古くからの露出により亀の形状に似ていることが名前の由来となっています。

石棺は二上山産の白色凝灰岩で作られており、羨道には花崗岩が使用されています。2002年に行われた発掘調査では、羨道は元々、河原石を使用して閉塞石で塞がれていたことが明らかとなりました。

発見された遺物

古墳に関連する遺物としては、瓦片や須恵器片などがあり、これらは古墳が7世紀前半に築造されたことを示唆しています。また、石棺の周囲には飛鳥時代の平瓦が厚く積まれており、この瓦は近くの新堂廃寺の百済系屋瓦と共通点があります。これにより、被葬者がその寺院と深い関係を持っていたことがうかがえます。

文化財としての地位

お亀石古墳は国の史跡に指定されており、正式には「新堂廃寺跡 附オガンジ池瓦窯跡 お亀石古墳」として2002年12月19日に指定されました。このことは、古墳の歴史的な価値を高めるものとなっています。

アクセス

この古墳へのアクセスは非常に便利で、近鉄長野線の富田林駅から徒歩約15分で到着することができるため、観光にも訪れやすいスポットとなっています。歴史に触れる貴重な機会を提供してくれるこの古墳は、多くの人々にとって重要な文化財としてその名を馳せています。

外部リンク

古墳の詳細については、文化庁の「新堂廃寺跡 附 オガンジ池瓦窯跡 お亀石古墳」のページも参照すると良いでしょう。

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