ぐるっと・つーバス

ぐるっと・つーバスについて

「ぐるっと・つーバス」は三重県津市で運行されているコミュニティバスです。このバスは、NPO法人「バスネット津」が主体となって運営されており、地域住民の生活を支える重要な交通手段として機能しています。バスの運行は、三重交通中勢営業所に委託されています。

背景

このプロジェクトの始まりは、三重交通の元社員や地元の住民が津市の中心部の活性化と高齢者の移動手段の確保を目指し、コミュニティバスの導入を市に要請したことから始まります。しかし、当初、市は周辺に既存のバス路線があるため交通空白地帯ではないと判断し、要請には応じませんでした。

そこで、四日市市がNPO法人による自主運行コミュニティバス「生活バスよっかいち」を運行している事例が紹介され、津市の住民が再度コミュニティバス運行を求めました。市は直接バスを運行することはできないとし、経済的負担を住民、病院、商店街、行政で分担する形での運行を条件として提示しました。

この要請を受けて、NPO法人「バスネット津」が設立され、商店街や病院から協賛金を集め、市の運営補助金を加えてバスの運行が実現することになりました。路線は道路交通法に基づいて申請され、2004年3月に試験運行が開始され、同年4月から本格運行が始まりました。

沿革

• - 2004年3月1日 - ぐるっと・つーバスの試験運行が開始され、運賃は無料でした。
• - 2004年4月1日 - 本格運行がスタート。
• - 2007年4月9日 - 経路変更が行われ、津なぎさまちへの路線が延長されました。
• - 2023年7月1日 - 津生協病院の新病院への乗り入れが開始されました。

運賃・乗車券

ぐるっと・つーバスの運賃は、1乗車100円の均一料金です。運賃の支払いには、emicaカードや交通系ICカードの利用が可能です。

路線

• - ルート：津新町駅 → 市役所前 → 三重会館 → 津なぎさまち → 丸之内商店街 → 津松菱前 → 橋南マルヤス前 → 津新町駅

この路線は土曜や休日、さらにお盆期間（8月13日から15日）、年末年始（12月30日から翌年1月4日）には運休します。また、津新町駅を経由して利用する際は、降車時に「乗継票」を受け取り、次の便に乗ることでその便が無料で利用できるサービスがあります。

車両

使用される車両は三重交通のいすゞ・エルガミオで、三重交通のカラーリングが施されています。

脚注と参考資料

ぐるっと・つーバスに関する詳細な情報は、過去の研究論文や地域づくりに関する資料が参考にされており、同バスの運行は障害となることを軽減し、地域住民の移動手段の確保に貢献しています。さらに、関連項目には津市の交通や他のコミュニティバス情報が記載されています。

このように、ぐるっと・つーバスは津市の交通手段の一環として、地域活性化を支える重要な役割を果たしているのです。

もう一度検索