けいゆう病院

けいゆう病院：横浜みなとみらいの医療拠点

けいゆう病院は、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する、一般[[財団法人]]神奈川県警友会が運営する警察病院です。地域住民への医療提供を重要な使命とし、臨床研修指定病院、地域医療支援病院、災害拠点病院としての役割も担っています。

歴史と概要

けいゆう病院の歴史は1933年に神奈川県警察・消防署長会議で警察病院設立が決定されたことに始まります。設立にあたり、神奈川県警職員で構成される財団法人「神奈川県警友会」が組織され、翌1934年5月2日、横浜市中区山下町に「警友病院」が開院しました。建設資金は、警察官や消防官からの拠出金、篤志家からの寄付、そして皇室からの下賜金によって賄われました。

当初は警察職員とその家族を主な対象とした職域病院でしたが、地域住民への医療提供にも尽力し、地域医療の中核を担っていました。しかし、時代の変化とともに施設の老朽化と狭隘化が深刻な問題となり、神奈川県と横浜市の支援を受け、1996年1月8日、みなとみらい地区に移転しました。新病院は地上13階、地下3階建ての近代的な建物で、この移転を機に名称を現在の「けいゆう病院」に変更しました。ちなみに、旧病院の建物は関東大震災で周辺で唯一残った旧露亜銀行横浜支店（現在の結婚式場ラ・バンク・ド・ロア）でした。

みなとみらいへの移転は、神奈川県の積極的な働きかけによるものでしたが、病院の経営状況が厳しい時期もあったことから、県による敷地無償貸与が2015年の県包括外部監査で明らかになりました。しかし、1999年度以降は黒字経営を維持しており、監査人は県に賃貸料の請求を求める一方、県警施設課では有償貸し付けの方向で検討を進めています。

2022年には、南側の敷地に事務所と調剤薬局を併設した別棟が完成し、更なる機能強化を図っています。

診療科

けいゆう病院では、幅広い診療科が設置され、高度な医療を提供しています。主な診療科は以下の通りです。

内科系: 消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、脳神経内科、血液内科、糖尿病・代謝内科、腎・高血圧内科、膠原病内科、緩和ケア内科、精神科、小児科
外科系: 一般・消化器外科、乳腺外科、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科
その他: 皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科、病理診断科、臨床検査科、健診科、救急科

医療機関の指定

けいゆう病院は、地域医療への貢献を認められ、以下の指定を受けています。

地域医療支援病院
災害拠点病院
臨床研修指定病院

交通アクセス

横浜高速鉄道みなとみらい線みなとみらい駅より徒歩3分
横浜市営バス156系統（平日のみ）、292系統「けいゆう病院」停留所下車

けいゆう病院は、最新の医療設備と充実した診療体制、そして経験豊富な医師・スタッフによって、地域住民の健康を守るために日々尽力しています。これからも、地域社会に貢献する医療機関として、その役割を果たしていくことでしょう。

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