こだまともこ

小玉知子（こだま ともこ）

小玉知子（こだま ともこ、1942年2月17日 - ）は、日本の翻訳家、児童文学作家です。旧姓は相磯。東京都で生まれ、1964年に早稲田大学文学部英文科を卒業しました。

経歴

大学卒業後、文化出版局に勤務していましたが、1967年に退社し、翻訳家としてのキャリアをスタートさせました。翻訳家として、主に英米の児童文学作品を手がけ、その数は膨大です。また、翻訳だけでなく、児童文学作家としても活動しており、自ら物語を創作しています。

2008年には、長年の児童文学への貢献が認められ、日本国際児童図書評議会賞を受賞しました。この賞は、児童文学における国際的な交流と理解を促進する目的で設けられたもので、小玉知子の功績は高く評価されています。

作品の特徴

小玉知子の翻訳作品は、原文のニュアンスを大切にしながら、日本語としての自然な表現を追求している点が特徴です。子どもたちが物語の世界に容易に入り込めるよう、丁寧な言葉選びがなされています。

また、児童文学作家としての作品は、子どもたちの日常やファンタジーの世界を描いたものが多く、温かい視点と想像力豊かな物語が魅力です。その作品は、子どもたちの心を豊かに育むものとして、多くの読者に愛されています。

主な著書

『おばあさんのじてんしゃ』（水野二郎絵、ひさかたチャイルド） 1983年
『3じのおちゃにきてください』（中野博隆絵、福音館書店、こどものとも絵本） 2011年
『まいごのまめのつる』（織茂恭子絵、福音館書店） 2011年

主な翻訳作品

小玉知子の翻訳作品は多岐にわたりますが、特に以下の作品群がよく知られています。

モーリス・センダック絵本シリーズ
『うさぎさんてつだってほしいの』
『きみなんかだいきらいさ』
『シャーロットとしろいうま』

「小さな家」シリーズ
ローラ・インガルス・ワイルダー作のこのシリーズは、アメリカ開拓時代を舞台にした名作で、小玉知子の翻訳により、日本の読者にも広く愛されています。
『大きな森の小さな家』
『大草原の小さな家』
『プラム川の土手で』
『シルバー湖のほとりで』
『農場の少年 大きな森の小さな家シリーズ5』
『大草原の小さな町』
『この輝かしい日々』

その他
『バーバ・ヤガー』
『ものいう馬』
『ジャックとまめの木』
『大草原の小さな家の料理の本』
『よくばりくつや』
『闇の城』
『クリスマス・キャロル クリスマスのゆうれいの話』
「ライオンのジョニー」シリーズ
『きょうりゅうくんはするよ・しないよ』
「くまくん」シリーズ
『まよなかにきたライオン』
『これ、あたしの犬よ!』
『キャラメル色のドラゴン』
『ロックリバー物語2 オビーとさらわれた子』
『小さな家のローラ ローラ=インガルス=ワイルダー物語』
『なかよくしたら?』
『モグラのイーニーがみつけたもの』
『サンザシの木の下に』
『3びきのかわいいオオカミ』
『シャチのくる日』
『もうおふろにはいるじかん?』
「新大草原の小さな家」シリーズ
『わたしのだいすきなどうぶつは…』
『わたしのだいすきなふねは…』
「メニム一家の物語」シリーズ
『草原のサラ』
『屋根裏部屋のエンジェルさん』
『妹になるんだワン!』
『はがぬけたらどうするの? せかいのこどもたちのはなし』
『レモネードを作ろう』
『シュトルーデルを焼きながら』
『いつもお兄ちゃんがいた』
『キスなんかしないよ!』
『子どもの本の歴史 写真とイラストでたどる』
『トムのほんとうのうち』
『ライディング・フリーダム 嵐の中をかけぬけて』
『おばあちゃんはハーレーにのって』
『ベンジャミンのたからもの』
『あわれなエディの大災難』
『その猫がきた日から』
『みんなで話そう、本のこと 子どもの読書を変える新しい試み』
『読む力を育てる マーガレット・ミークの読書教育論』
『つる サダコの願い』
『アル・カポネによろしく』
『ピーター・パン イン スカーレット』
『月あかりのおはなし集』
『テンサイちゃんとロボママ』
『マチルダばあやといたずらきょうだい』
『マチルダばあや、ロンドンへ行く』
『クリスマスの人形たち』
「ダイドーの冒険」シリーズ
『賞をとった子どもの本 70の賞とその歴史』
『トゥルー・ビリーヴァー』
『ビーバー族のしるし』
『ふくろのなかにはなにがある?』
『一組のドラゴンとまほうの山!』
「XX(ダブルエックス)・ホームズの探偵ノート」シリーズ
「チキチキバンバン」全3巻
『ティムール国のゾウ使い』
『ドラゴンが教室にやってきた!』
『ドラゴンとみんなの新学期!』
『プーさんの森にかえる A・A・ミルンとE・H・シェパードの物語より』
『犬のことばが聞こえたら』
『天才ジョニーの秘密』
『ふしぎな八つのおとぎばなし』
「最古の魔術書」シリーズ
『わたしたちのてんごくバス』
『あたし、メラハファがほしいな さばくのくにモーリタニアのおはなし』
『さよならのドライブ』
「アーチー・グリーンと魔法図書館」シリーズ
『スモーキー山脈からの手紙』
『町にながれるガブリエラのうた』
『ラブリーオールドライオン おじいちゃん、わすれないよ』
『ワニくんとパーティーにいったんだ』
『サリバン先生とヘレン ふたりの奇跡の4か月』
『月は、ぼくの友だち』
『ぼくが消えないうちに』
『なかないで、アーサー てんごくにいったいぬのおはなし』

参考文献

日本の小説家一覧
* 児童文学作家一覧

もう一度検索