さよならはダンスの後に

さよならはダンスの後に

「さよならはダンスの後に」は、1965年3月10日にリリースされた倍賞千恵子のシングルであり、彼女の代表曲の一つです。この曲は、発売から年末までに150万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。

オリジナル版

1965年に発売されたオリジナル版は、作曲者である小川寛興が第7回日本レコード大賞作曲賞を受賞するほど高く評価されました。その人気を受けて、松竹が同名の歌謡映画を製作するまでに至っています。

B面に収録された「妹よ」は、NHKの番組『きょうのうた』（1964年放送）のために制作された楽曲です。

リメイク版

1990年7月から9月にかけて放送された東海テレビ制作の昼ドラマ『ラストダンス』の主題歌として、「さよならはダンスの後に」が再び脚光を浴びました。このリメイク版は、倍賞千恵子の夫であり、ドラマの音楽を手掛けた小六禮次郎が編曲を担当。オリジナル版と比較してテンポが遅く、キーも低くアレンジされています。

収録曲

オリジナル版の収録曲は以下の通りです。

1. さよならはダンスの後に（3分35秒）
作詞：横井弘／作曲・編曲：小川寛興
2. 妹よ（3分20秒）
作詞：岩谷時子／作曲・編曲：桜井順

エピソード

作曲者の小川寛興は、後年になって「さよならはダンスの後に」とアニメ『美少女戦士セーラームーン』の主題歌「ムーンライト伝説」との類似性に気づき、日本音楽著作権協会（JASRAC）を通じて交渉。最終的に、著作権使用料の一部が小川に分配されることで和解しました。この問題に関して、「ムーンライト伝説」の制作に関わった長戸大幸は、作曲段階から「さよならはダンスの後に」を模倣して作曲したことを証言しています。

カバー

「さよならはダンスの後に」は、数多くのアーティストによってカバーされています。

中村晃子（1971年、非売品シングル）
ザ・ヴィーナス（1982年、シングル。アルバム『JIGSAW PARTY』にも収録。）
秋元順子（2013年、アルバム『Dear Songs ～夢をつないで～』収録。）
吉幾三（2016年、アルバム『あの頃の青春を詩う vol.3』収録。）

映画

この楽曲を題材とした歌謡映画が、1965年12月5日に松竹系で公開されました。

スタッフ

製作 - 鈴木和年
脚本 - 八木美津雄、津久田一正
監督 - 八木美津雄
音楽 - 小川寛興

出演者

桑野みゆき
藤岡弘
沢村貞子
倍賞千恵子

メディアでの使用

ジブリ映画『おもひでぽろぽろ』(1991年)の挿入歌として使用
映画『みんな～やってるか!』(1995年)の主題歌として使用

「さよならはダンスの後に」は、時代を超えて愛される名曲として、多くの人々の心に残り続けています。

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