第7回日本レコード大賞

第7回日本レコード大賞

概要

第7回日本レコード大賞は、1965年12月25日に神田共立講堂で開催されました。この年の大賞に輝いたのは、美空ひばりの「柔」であり、彼女はこの受賞によって初めての大賞受賞者となりました。

当年は、前年の受賞曲「愛と死をみつめて」同様、社会的テーマを持つ楽曲が多く存在しました。「かえしておくれ今すぐに」や「ヨイトマケの唄」なども候補に挙げられましたが、残念ながら両曲は第1次審査で落選してしまいました。

大賞候補に選ばれた作品は545曲以上にも及び、その中から最終審査で選ばれたのは、以下の5作品です。

• - 美空ひばり「柔」
• - 橋幸夫「あの娘と僕(スイム・スイム・スイム)」
• - 日野てる子「夏の日の想い出」
• - 倍賞千恵子「さよならはダンスの後に」
• - フランク永井「妻を恋うる唄」

最終選考では「柔」が最上位となり、あの娘と僕（スイム・スイム・スイム）とはわずか1票差での競り合いでした。最終的に決選投票が行われ、「柔」が17票を獲得するのに対し、「あの娘と僕（スイム・スイム・スイム）」は14票となり、美空ひばりの作品が見事に大賞を受賞しました。

受賞情報

新人賞

新人賞は、男性部門からはバーブ佐竹、ジャニーズ、叶修二が、女性部門からは田代美代子、エミー・ジャクソン、水前寺清子、奥村チヨが進出し、最終的にバーブ佐竹と田代美代子が受賞しました。

歌唱賞

歌唱賞はフランク永井、越路吹雪、北島三郎、井沢八郎の中から永井と越路に絞られ、最終投票で19対12という接戦の結果、越路吹雪に決まりました。

童謡賞

童謡賞は「マーチング・マーチ」に対するビクター盤とコロムビア盤の対決でしたが、天地総子が歌うコロムビア盤が選ばれました。

司会

この年度の司会は、過去6回にわたって司会を務めていた芥川隆行から三木鮎郎に交代しました。神田共立講堂での開催は4年ぶりでしたが、視聴率は前回より0.4ポイント減の14.2%となりました。

使用されたマイクロホン

今回の大賞で使用されたマイクロホンは、SONY C-38でした。

受賞作品一覧

• - 日本レコード大賞: 美空ひばり「柔」
• - 歌手: 美空ひばり
• - 作詞: 関沢新一
• - 作曲: 古賀政男
• - 編曲: 佐伯亮

• - 歌唱賞: 越路吹雪「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」
• - 新人賞: バーブ佐竹（「女心の唄」）、田代美代子（「愛して愛して愛しちゃったのよ」）
• - 作曲賞: 「さよならはダンスの後に」（倍賞千恵子）
• - 編曲賞: 「ノーチェ デ・東京」（金井克子）
• - 作詩賞:「おしゃべりな真珠」（伊東ゆかり）
• - 特別賞: 東海林太郎
• - 企画賞: 橋幸夫のリズム歌謡
• - 童謡賞: 「マーチング・マーチ」（天地総子/音羽ゆりかご会）

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このように、第7回日本レコード大賞は多くの優秀な作品を輩出し、日本音楽界の重要な一日となりました。

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