桑野みゆき

桑野みゆきについて

桑野みゆき（くわの みゆき）は、1942年7月17日に横浜市鶴見区で生まれた日本の元女優であり、本名は斎藤みゆきです。彼女の母は戦前の人気女優、桑野通子でした。

キャリアの始まり

1954年、彼女は井上梅次監督の映画『緑はるかに』の子役募集に応募し、13歳で映画デビューを果たしました。1956年に松竹に入社し、当初は清純派女優として売り出されました。しかし、1960年に大島渚監督の『青春残酷物語』で破滅への疾走を演じ、その演技が注目を浴びました。この映画は彼女のキャリアにおいて転機となり、その後多くの作品に出演することになります。

映画界での功績

桑野は松竹を中心にして、1960年代までに100作以上の映画に出演しました。特に、黒澤明監督の『赤ひげ』や、渋谷実監督の『大根と人参』などの作品にも参加しています。その後、彼女は『春一番』で後輩の岩下志麻や倍賞千恵子と共演しますが、松竹との関係について悩みを抱えるようになります。

1965年11月に松竹との契約が終了し、1966年4月には『春一番』が公開されました。映画界での成功を収めた後、桑野は物事を見つめ直す時期を迎えます。

政治活動と結婚

また、1967年4月の東京都知事選挙では、自民党・民社党推薦の松下正寿を支持したことでも知られています。その年のうちに結婚し、女優業から引退しました。彼女の最後の出演作は『堕落する女』であり、これを以て彼女は一線を退きました。

多彩な出演作品

桑野みゆきの出演作品は非常に多岐にわたり、以下のような映画に名を連ねています。

• - 柿の木のある家（1955年）
• - 青春残酷物語（1960年）
• - 赤ひげ（1965年）
• - 春一番（1966年）
• - 堕落する女（1967年）

また、テレビドラマにも出演しており、1956年の『三人の幸ちゃん』や1964年の『国道18号線』などがあります。

終わりに

桑野みゆきは、日本映画の黄金時代に活躍した女優の一人であり、多くのファンに記憶されています。彼女の清純でありながら、強い女性像は様々な作品を通じて今も色あせることなく、語り継がれています。引退後も彼女の映画は視聴者を引きつけ続けており、日本映画界における重要な存在であることに間違いありません。

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