さりげなく憎いやつ

テレビドラマ『さりげなく憎いやつ』

1982年3月から5月にかけて、TBS系列の「木曜座」にて全13話が放送された『さりげなく憎いやつ』は、毎日放送制作のテレビドラマです。この作品は、ニューヨークから帰国したカメラマン・有田美香と、写真雑誌「シャッター」の編集長・原田圭介との間で繰り広げられる恋愛模様を描いています。

あらすじ

物語では、美香と圭介は心の中で互いに惹かれ合っているものの、価値観の違いからしばしば口論に発展します。特に、自宅の所有権を巡るトラブルは二人の関係にさらなる緊張をもたらします。都会に生きる二人の意地を張り合う様子は、時にコミカルでありながらも、心の奥での愛情の深さを感じさせるものです。

スタッフ

本作は、プロデューサー相澤英也、信濃正兄、照喜名隆が手掛け、脚本は砂田量爾、成田孝雄、八木柊一郎が担っています。演出は久野浩平が全ての話を担当し、多才なスタッフが集結しています。また、写真指導には写真家の立木義浩が参加し、劇中には彼が撮影したニューヨーク・ハーレムの美しい写真が多数登場します。

出演者

このドラマには、数々の人気俳優が出演しています。主なキャストには、カメラマンの有田美香役を大原麗子が、編集長の原田圭介役を藤竜也が演じています。その他にも、美香の祖父役に辰巳柳太郎、編集部員役に大場久美子や世良公則がキャスティングされています。また、圭介の上司である江川部長役を谷啓が演じ、脇を固める俳優陣の演技も見どころです。

特に、圭介の母役を宝生あやこ、両親の息子役には山越正樹が演じるなど、個性的で魅力的なキャラクターが次々と登場し、物語に厚みを持たせています。

音楽

主題歌は『星空の南十字星（サザンクロス）』が使用され、歌・演奏は柳ジョージが担当しました。この曲は、ドラマの情景にマッチする柔らかで夢見るようなメロディーが特徴であり、番組の雰囲気を一層引き立てています。作詞は水甫杜司、作曲は柳ジョージ自身が施し、編曲は長島進と知久光康が手掛けています。

まとめ

『さりげなく憎いやつ』は、都市生活の中での恋愛の葛藤を描いた作品であり、視聴者に共感を呼ぶ内容となっています。毎回登場する美しい写真や、緊迫した人間関係を通じて、愛とは何かを考えさせられるドラマです。ぜひ、懐かしい1980年代の日本のテレビドラマを楽しんでみてください。

もう一度検索