じんつう (護衛艦)

護衛艦「じんつう」の艦歴と概要

護衛艦「じんつう」は、海上自衛隊のあぶくま型護衛艦の2番艦で、艦名は日本の河川の一つ、神通川にちなんで名付けられています。この艦艇は、旧海軍の川内型軽巡洋艦「神通」に続く二代目であり、独自の歴史を持っています。2022年12月に発表された防衛力整備計画では、2027年度までに除籍することが決定されました。

「じんつう」は、昭和61年度に実施された中期防衛力整備計画に基づいて、日立造船舞鶴工場で建造されました。1988年4月14日に起工し、1989年1月31日に進水、1990年2月28日に正式に就役しました。最初は舞鶴地方隊第31護衛隊に編入され、以降、多くの任務を遂行してきました。

艦歴

• - 1992年 - 12月7日に、対馬海峡でロシア海軍のウダロイ級駆逐艦「アドミラル・トリブツ」に対する警戒監視任務を行いました。これにより、艦の任務の多様性が示されました。
• - 2003年 - 舞鶴地方隊第24護衛隊に編成替え。その後、2005年には大湊地方隊第25護衛隊に所属が移り、定係港も舞鶴から大湊に転籍しました。
• - 2008年 - 自衛艦隊の大改編に伴い、第25護衛隊が第15護衛隊に改称され、護衛艦隊の隷下に再編成されました。
• - 2010年 - ロシアのウラジオストク沖で、日露共同訓練に参加し、日露間の連携を強化しました。
• - 2011年 - 編成替えが行われ、護衛艦隊第13護衛隊に移籍。定係港は佐世保に変更されました。

近年では、2018年に中国海軍の艦艇に対する監視活動を行ったり、2021年に日加共同訓練に参加するなど、国際的な任務にも従事しています。具体的には、日加共同訓練ではカナダ海軍フリゲート「ウィニペグ」と協力し、戦術技量を向上させることを目指しました。

• - 2022年 - 5月22日には、横須賀基地での出港時に、停泊中の掃海母艦「うらが」と衝突する事故が発生しました。この事故による負傷者はなく、油が流出することもありませんでしたが、艦体に損傷を受けました。
• - 2023年 - 現在に至るまで、艦は引き続き情報収集や監視任務を行っています。

現在の任務と展望

「じんつう」は現在も護衛艦隊第13護衛隊に所属し、主に佐世保港を拠点に活動しています。将来的には2027年度に除籍される予定ですが、これに伴う現在の任務や活動を通じて、艦の歴史はさらに追加されることでしょう。今後も「じんつう」は、日本の海上防衛の重要な一翼を担い続けることでしょう。

ギャラリー

艦の写真や歴史的な瞬間に関するギャラリーは、艦艇ファンや自衛隊に興味がある方々にとっても貴重な資料となるでしょう。

まとめ

護衛艦「じんつう」は、その艦歴と任務を通じて、日本の海上防衛において重要な役割を果たしています。艦の詳細な歴史や最新の活動は、自衛隊の動向を理解する上で欠かせない情報です。

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