ずっと好きだった

斉藤和義「ずっと好きだった」

「ずっと好きだった」は、斉藤和義が2010年4月21日にSPEEDSTAR RECORDSからリリースした38枚目のシングルです。この楽曲は、前作から8ヶ月ぶりの新曲であり、初回限定盤と通常盤の二つの形態で販売されました。

概要

この楽曲は、資生堂の美容ブランド「IN&ON」のテレビCM用に書き下ろされたもので、2010年3月31日からは先行して着うたの配信も行われました。CMのコンセプトである「よみがえれ、私。」をテーマにし、同窓会を通じて初恋の人に告白する心情を描いた歌詞が特徴です。斉藤自身も、メロディのキャッチーさを意識して作詞作曲を行ったと語っています。楽曲はストレートなロックンロールスタイルで、チャック・ベリーの影響を受けたとも言われています。

初披露は2010年3月5日の日本武道館で行われたライブで、アンコールで演奏される際にリリースの発表がありました。この内容は、後にDVDに収録されています。

ギターとミュージックビデオ

ジャケット写真やメディア出演時に使用されるギターは、ジョン・レノンが愛用していたことでも有名なエピフォン・カジノです。また、この曲のミュージックビデオは、ビートルズのルーフトップ・コンサートをテーマにしたもので、斉藤本人が出演するキャスティングで制作されました。MVでは、ポール・マッカートニー役を斉藤が演じ、ビートルズの雰囲気を模して楽曲が披露されています。撮影は故郷の宇都宮市で行われました。

収録曲とカップリング

「ずっと好きだった」には、カップリングとして「ウームの子守唄」が収録されています。この曲はアルバムには収録されておらず、子供の誕生を控えた斉藤の喜びや期待が込められています。さらに、他の楽曲も収録されており、東京武道館でのライブバージョンが特徴的です。2017年には、伊藤園のCM曲に再度起用されました。

テレビCMとプロモーション

CM発表会には斉藤も参加し、ライブパフォーマンスで楽曲を披露しました。テレビでのCMは2010年4月1日から放送され、「ずっと好きだった」はさまざまなバージョンで使用されました。

受賞歴とカバー

多くのアーティストによるカバーも行われており、特に美吉田月によるパンク・ロックアレンジが注目されています。また、「ずっと好きだった」は斉藤本人がTwitterで行った大喜利企画に関わるプロモーションでも反響を呼びました。

反原発ソング「ずっとウソだった」

この曲を基にした「ずっとウソだった」は、2011年の東日本大震災を受けて斉藤が作った替え歌です。原発問題への抗議として、多くの反響を呼びました。YouTubeでの投稿後、様々なメディアで取り上げられるようになり、斉藤の存在感が再確認されました。

総括

「ずっと好きだった」は、斉藤和義の音楽的才能と時代の背後にある社会問題を反映した重要な作品です。商業的成功だけでなく、深いメッセージ性を持つこの曲は、聴く人々に強い印象を与え続けています。

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