せせらぎこみち

せせらぎこみちの魅力

せせらぎこみちは、福島県郡山市の西ノ内二丁目から若葉町、そして開成山公園から台新一丁目まで続く全長3kmの遊歩道です。この遊歩道は、郡山市下水道部下水道維持課によって管理されており、市内の水と緑をテーマにした自然豊かな環境の中を散策することができます。

整備の背景

近年、都市化が進む中で、安積疏水には生活排水が流入し、清流の姿が失われていきました。そこで、昔の清流を復活させることを目的に、1996年から2001年にかけて整備事業が行われ、総事業費は約22.3億円となりました。これにより、都市部におけるアメニティの向上だけでなく、地域住民の生活環境も改善されました。

遊歩道の構造

せせらぎこみちは地下部と地上部の二層からなる水路構造を持っています。地下部分では雨水を流し、浄化施設で処理された水が地上部分の水路に供給されており、これがせせらぎの源となっています。この仕組みは防火用水としての機能も持ち合わせており、防災面でも重要な役割を果たしています。地上部分は一般市民が気軽に利用できる親しみやすい水路で、散歩道としての魅力を引き立てています。

多様な利用方法

せせらぎこみちでは、散歩やジョギングに訪れる人々、また通学や通勤途中に利用する人々の姿が見受けられます。さらに、この遊歩道は災害時の避難通路としても重要な役割を担っており、バリアフリー設計が施されているため、車椅子の利用者も安心して通行することができます。

季節の花々

遊歩道沿いには、様々な花木が植えられており、季節ごとに美しい景色を楽しむことができます。開成山の近くではアセビやハナカイドウ、ライラック、アジサイなどが見られ、台新付近ではハマナデシコやハナミズキ、ヤマボウシなどが咲き誇ります。これらの花々は道行く人々の目を楽しませ、心を和ませてくれます。

受賞歴

この素晴らしいせせらぎこみちは、数々の賞を受賞しており、その実績が評価されています。1998年には建設大臣賞「第7回いきいき下水道賞」（地域環境創設部門）、2000年には「手づくり郷土賞」と「甦る水100選」を受賞し、2002年には土木学会選奨土木遺産にも選ばれました。これらの受賞は、地域の環境創生に貢献し続けるせせらぎこみちの重要性を物語っています。

まとめ

せせらぎこみちは、福島県郡山市において、自然と都市生活が調和した場所として、多くの人々に愛されています。水と緑、そして地域への思いを込めたこの遊歩道は、今後も多くの人々に利用され、心豊かな時間を提供し続けることでしょう。

もう一度検索