せとうち地域鉄道部

せとうち地域鉄道部：瀬戸内地域の鉄道輸送を支えた組織

せとうち地域鉄道部は、かつて広島県福山市の福山駅構内に存在した、西日本旅客[[鉄道]]（JR西日本）の鉄道部です。岡山支社の管轄下にあり、瀬戸内地域の鉄道輸送を支える重要な役割を担っていました。

管轄路線

せとうち地域鉄道部は、以下の路線を管轄していました。

山陽本線: 新倉敷駅 - 糸崎駅間
新倉敷駅、福山駅、尾道駅には管理駅長が配置されていました。
笠岡駅、松永駅、糸崎駅には地区駅長が配置されていました。
福塩線: 福山駅 - 府中駅間
府中駅には地区駅長が配置されていました。
山陽新幹線: 新尾道駅
新尾道駅には地区駅長が配置されていました。

組織体系

せとうち地域鉄道部には、以下の組織がありました。

せとうち乗務員センター

2015年4月までは、山陽本線担当の糸崎乗務員センターと福塩線担当の糸崎乗務員センター府中派出所がありました。糸崎乗務員センターは糸崎運転区と糸崎車掌区が統合して発足した組織です。府中派出所は府中鉄道部の統合に伴い、同鉄道部の乗務員基地部門を継承したものです。

2015年5月に福山駅高架下に移転した際、せとうち乗務員センターに改称され、両者の人員と乗務範囲が統合されました。2017年6月の地域鉄道部廃止により、支社直轄の福山列車区となっています。

本区（糸崎駅構内）

運転士・車掌が配属されており、以下の範囲で乗務していました。

運転士
山陽本線：三石駅 - 三原駅間
赤穂線：長船駅 - 東岡山駅間
車掌
山陽本線：岡山駅 - 三原駅間
福塩線：福山駅 - 府中駅間
以前は呉線経由で山陽本線の岩国駅まで乗務する運用もありました。

府中派出所

以下の範囲で乗務していました。

運転士
福塩線：福山駅 - 府中駅間
車掌
山陽本線：岡山駅 - 三原駅間
福塩線：福山駅 - 府中駅間

歴史

1995年（平成7年）10月1日：鉄道部制度に伴い、地域鉄道部として発足。糸崎運転区が統合され、糸崎乗務員センターとなる。
2008年（平成20年）6月1日：鉄道部制見直しに伴い、府中鉄道部を統合。府中鉄道部の乗務員は、糸崎乗務員センター府中派出所属となる。
2015年（平成27年）5月1日：糸崎乗務員センター本区と府中派出を福山に移転・統合、せとうち乗務員センターに改称。
* 2017年（平成29年）6月1日：組織改正に伴い廃止。せとうち乗務員センターは福山列車区、福山施設管理センターは福山保線区、福山電気管理センターは福山電気区として岡山支社直轄となる。

せとうち地域鉄道部は、瀬戸内地域の鉄道輸送を支える上で重要な役割を果たしていましたが、組織改正によりその歴史に幕を閉じました。しかし、その機能は福山列車区などの組織に引き継がれ、現在も地域の鉄道輸送を支え続けています。

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