せり (格闘家)

せりのプロフィールとキャリア

せり（1975年1月7日生まれ）は、日本の女性元総合格闘家、元キックボクサー、元プロボクサーとして知られています。東京都豊島区で生まれ育ち、彼女の格闘技に対する情熱は若い頃から始まりました。特に、SOD女子格闘技道場に入門し、そこで本格的なトレーニングを受けたことが、彼女のプロの道を切り開くきっかけとなりました。

格闘技デビューまでの道のり

せりは2004年3月20日に開催されたスマックガールFでの藤野恵実戦を通じてデビューを果たしました。この試合は彼女にとっての最初の試練であり、プロとしての舞台に立つこととなります。デビューの翌年である2005年には、59kg級の新人トーナメント「Next Cinderella Tournament 2005」に参加し、1回戦で赤野仁美に敗退してしまいますが、これが彼女にとっての重要な経験となりました。

多様な競技への挑戦

2006年には日本女子ボクシング協会の大会でボクシングデビューを果たし、ウルフ日向との対戦で判定ドローに持ち込みます。この同じ年に、彼女はSOD女子格闘技道場が閉鎖となった後、自ら名付けた「巴組」に移籍します。新しい環境で、彼女はさらなる成長を遂げました。

その後の6月30日には、SMACKGIRL 2006で高林恭子に判定勝ちし、続く9月15日にはWINDY智美との試合でKO負けを喫するなど、 ups and downsが続きました。11月にはまたも腕ひしぎ十字固めで敗れるなど、試練の多い時期でもありましたが、そのたびに彼女の格闘技に対する情熱は揺るぎませんでした。

キックボクシングの成功

2007年5月20日、せりは「女祭り」ディファ有明大会で成沢紀予を下し、初代J-GIRLS認定バンタム級王者の称号を得ました。この成功は彼女のキャリアにおいて大きなマイルストーンとなります。その後の同年8月には、キックボクシングの引退試合に挑みますが、判定負けという結果に。この頃から彼女は新たな環境での挑戦を始めることとなります。

10月31日付で巴組を離脱し、11月5日にはファングジムに移籍。彼女のこの移籍は、さらなる自己成長を目指した大きなステップでした。2008年1月12日、再びキックボクシングルールでの試合を行い、正木純子を3-0の判定で下しましたが、この試合を最後に彼女は試合から遠ざかります。

引退とその後の活動

同年の12月、せりはJ-NETWORKにて引退を正式に表明し、獲得したバンタム級王座のベルトを返上しました。彼女のキャリアは、数々の勝利と敗北を通じて、女流格闘技の発展に寄与してきました。彼女の経験と戦績は多くの後進の格闘家たちに刺激を与え続けています。

まとめ

せりは、試合の勝敗を問わず、格闘技への情熱と挑戦心で多くのファンに愛され続ける存在です。彼女の軌跡は、スポーツ界における女性の力強さを象徴しています。彼女の戦績は、多様な格闘技を通じて築かれたものであり、その道のりは今なお多くの人々に影響を与えています。

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