そんぽ24損害保険

そんぽ24損害保険株式会社について

そんぽ24損害保険株式会社は、かつて存在した日本の損害保険会社です。東京都豊島区東池袋のサンシャイン60に本社を構え、損害保険ジャパン日本興亜の完全子会社として事業を展開していました。元々は日本興亜損害保険の傘下でしたが、2014年9月1日の合併により、損害保険ジャパン日本興亜の傘下となりました。

しかし、2019年7月1日、同じSOMPOホールディングスグループに属するセゾン自動車火災保険との合併により、その歴史に幕を閉じました。これにより、そんぽ24損害保険の自動車保険契約はセゾン自動車火災保険に引き継がれ、契約内容や事故対応体制は変更されませんでしたが、満期時にはセゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」へ契約変更となりました。2020年6月30日をもって「そんぽ24自動車保険」のすべての契約が満期を迎え、「ご契約者専用サイト」も同年12月15日に運用を終了しました。

歴史

そんぽ24損害保険のルーツは、1999年 12月6日に設立された安田ライフダイレクトリサーチ株式会社に遡ります。これは、イギリスのダイレクトライン社と旧安田生命保険（現・明治安田生命保険）の共同出資によって設立されました。2001年2月には、安田ライフダイレクト損害保険株式会社に社名を変更し、損害保険事業を開始しました。

2004年、ダイレクトライン社が合弁解消を申し入れたことを機に、明治安田生命保険と安田ライフ損害保険（現・明治安田損害保険）から日本興亜損害保険へ株式が譲渡されました。同時に、社名も安田ライフダイレクト損害保険から、そんぽ24損害保険に変更されました。社名に「損害保険」という言葉が含まれているのは、保険業法第7条の規定により、損害保険会社は商号に「損害保険」などの内閣府令で定められた文字を含める必要があるためです。

2005年には、損害保険会社27社による保険金不払い事件に関与していたことが明らかになり、金融庁から業務改善命令を受けることとなりました。そんぽ24損害保険における不当不払いの合計は521件、2671万6000円に上りました。

2014年9月1日には、親会社の合併に伴い、損害保険ジャパン日本興亜の傘下となり、2019年7月1日にセゾン自動車火災保険との合併を経て解散しました。

コマーシャル

そんぽ24損害保険のコマーシャルは、ユニークなキャラクター「ハナコアラ」を起用していたことで知られています。ハナコアラは、鼻の部分が携帯電話やパソコンのマウスになっているコアラのキャラクターで、タレントの別府あゆみさんと共にCMに登場していました。CMソングの『ハナコアラの見直しマンボ』は、CD化もされ、6715枚（ハピネス調べ）を売り上げました。また、着信メロディとしても人気を集めました。歌手名義は「ハナコアラ」となっていますが、実際に歌っていたのはスタジオミュージシャンの「Singman」です。

アニメーションによるテレビCMでは、ショッピングセンターの駐車場で自動車保険契約について会話する夫婦が登場し、妻が夫に保険の見直しを提案するシーンが描かれていました。このCMで使われた『見直しマンボ』の歌詞には「見直そう♪見直そう♪…旦那任せじゃいられない」というフレーズがありましたが、後のラジオCMではこの部分は使用されませんでした。

当初、「ハナコアラの鼻がもげる現象」に対して動物愛護団体から抗議の電話が寄せられたことがありました。しかし、そんぽ24損害保険の広報部は、「ハナコアラは架空のキャラクターであり、動物ではない」と回答しました。

CMは主に主婦層がテレビを見る昼間に放送され、関東地方ではフジテレビの「チャンネルα」枠で、近畿地方では毎日放送の「ちちんぷいぷい」で頻繁に放送されていました。また、独立UHF局やBSデジタル放送でも放送されていました。

ラジオCMでは、「そんぽ24は、日本興亜損保のグループ企業です」というコメントが加えられていました。ハナコアラは登場せず、自動車保険を見直す人物のドラマ仕立ての内容で、JFN加盟各局で旧安田ライフダイレクトの「ダイレクトライン自動車保険」時代から繰り返し放送されていました。

外部リンク

セゾン自動車火災保険
そんぽ24自動車保険（2019年3月30日時点のアーカイブ）
金融庁平成17年11月25日「損害保険会社26社に対する行政処分について」保険業法第132条第１項等の規定に基づく命令（業務改善命令）
ハナコアラ『ウェブの家』（2019年1月18日時点でのアーカイブ）

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