たかす開拓記念館

たかす開拓記念館

たかす開拓記念館は、岐阜県郡上市高鷲町に位置する博物館で、高鷲町民センター内にあります。この記念館は、郡上市の歴史を伝える複数の博物館の一つとして、2016年4月に開館しました。

概要

この記念館は、旧高鷲村の歴史と開拓の歴史を深く掘り下げています。高鷲村は、明治時代の北海道開拓、戦前の満州国への入植、そして戦中から戦後にかけての高鷲村内での開拓（ひるがの高原など）と、開拓と深く関わってきた村です。

主な展示内容

高鷲地域の歴史

高鷲地域の歴史を概観し、その変遷をたどります。

北海道開拓

1901年（明治34年）に高鷲村民が北海道上名寄地区（現在の北海道上川郡下川町上名寄）へ集団移住し、開拓を行いました。戦後も高鷲村民による再度の開拓が行われています。このコーナーでは、当時の写真や証言、そして下川町との交流の歴史などを展示しています。

満州開拓

1940年（昭和15年）より、琿春高鷲開拓団として高鷲村から満州国琿春への入植が開始されました。約640人が入植しましたが、ソ連軍の侵攻による逃避行の中で飢えや病気により200人以上が亡くなりました。ここでは、開拓の様子や高鷲村を含む郡上の各開拓団の概要などを展示し、引揚げ当時の状況を体験者の証言映像を通して伝えます。

高鷲の開拓

1940年（昭和15年）に蛭ヶ野での開拓が始まりました。戦後には、引揚者が中心となり蛭ヶ野、切立、上野で本格的な開拓が進められました。開拓地風景のジオラマや開拓当時の様子、そして三白産業（牛乳・雪・大根）などに関する展示を行っています。

高鷲の民具

高鷲で使用されていた様々な民具を展示し、当時の生活様式を伝えます。

利用案内

• - 所在地：岐阜県郡上市高鷲町大鷲1244-8（たかす町民センター内）
• - 開館時間：10:00 - 16:00
• - 休館日：月曜日（月曜日が祝日の場合は翌日）、休日の翌日（当該日が土日休日の場合は開館）、年末年始（12月27日 - 1月4日）
• - 入館料：無料

交通アクセス

• - 公共交通機関

- 白鳥交通「湯の平温泉」バス停より徒歩約10分
- 長良川鉄道美濃白鳥駅・白鳥高原駅・北濃駅より白鳥ひるがの線「ひるがのスキー場」行き

外部リンク

• - たかす開拓記念館 - 郡上市

たかす開拓記念館は、高鷲の歴史と開拓の足跡を辿る貴重な場所です。過去の出来事から学び、未来へと繋げるために、ぜひ一度訪れてみてください。

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