美濃白鳥駅

美濃白鳥駅について

美濃白鳥駅（みのしろとりえき）は、岐阜県郡上市白鳥町白鳥字大栗に位置する、長良川鉄道越美南線の駅です。駅番号は34です。

歴史

1933年（昭和8年）7月5日に、鉄道省越美南線の美濃弥富駅（現在の郡上大和駅）から当駅までの区間が開通した際に、終着駅として開設されました。同時に、旅客と貨物の取り扱いも開始されました。

同年8月1日には、省営自動車「白城線」が美濃白鳥 - 牧戸間で開通しました。

1934年（昭和9年）8月16日には、当駅から北濃駅まで路線が延伸されました。

1974年（昭和49年）10月1日には、貨物の取り扱いが廃止されました。

1986年（昭和61年）12月11日には、越美南線が長良川鉄道に転換され、当駅も同社の駅となりました。

駅構造

美濃白鳥駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。通常は駅舎側の1番のりばに発着しますが、列車交換がある場合は両方のホームを使用します。この駅は越美南線の運行において重要な役割を担っており、構内は広く、側線や車庫も備えられています。また、夜間滞泊も設定されています。

郡上八幡方面から到着する列車の一部は当駅で終点となり、そのうち14時51分に到着する列車は、約1時間半ほど停車した後、16時20分発の北濃行きとして運行されます。休日に限り、1日1回乗務員の交代が行われます。

ホーム間は構内踏切で連絡しています。以前は、長良川鉄道への転換後に駅舎から遠いホームにログハウス風の待合所が設置されていましたが、後に解体されました。駅舎は木造で、国鉄時代からのものが使用されています。

当駅で閉塞方式が変わり、北濃駅まではスタフ閉塞式が採用されているため、当駅から北濃駅方面へは一列車しか運行できません。そのため、当駅から北濃駅方面へ出発する列車にはスタフが手渡されます。このため、駅には終日社員が配置されています。

駅舎内には、出札窓口（始発から最終列車まで営業）、自動券売機があります。また、チャレンジショップ「はざねこのこ」という個人で日替わり出店できる売店や、JAめぐみの営業所も入っています。2022年には、国鉄時代に使用されていた駅スタンプが期間限定で駅舎内に設置されました。

のりば

駅には、両方向に出発信号機が設置されています。

利用状況

駅周辺は、旧白鳥町の中心街が広がっています。郵便局、コンビニエンスストア、商店などがあり、生活に必要な施設が揃っています。駅の西側には長良川が流れ、白鳥大橋を渡ると国道156号に接続します。また、駅南東の奥美濃大橋からは、長良川を渡ることができます。この区間の沿線には商店や物産館があり、夏季には白鳥おどりが開催されます。

駅周辺の施設

白鳥ふれあい創造館: 郡上市図書館本館や白鳥地域教育事務所が入居。
郡上市役所白鳥庁舎（旧 白鳥町役場）
郡上市消防本部郡上北消防署
県北西部地域医療センター国保白鳥病院
郡上警察署白鳥交番
岐阜県立郡上北高等学校
郡上市立白鳥中学校
郡上市立白鳥小学校
岐阜県道317号剣大間見白鳥線
道の駅清流の里しろとり

福井県大野市との県境（油坂峠）に近いですが、この峠を越えるジェイアール東海バスの大野線は2002年（平成14年）9月30日付で廃止されています。美濃白鳥駅バスターミナルまたは北濃駅から、石徹白経由で路線バス、徒歩（冬期閉鎖）、デマンド型乗合タクシーなどを利用して、西日本旅客鉄道（JR西日本）越美北線（九頭竜線）の九頭竜湖駅まで行くことができます（乗継、運行本数、要予約などの制限があります）。

バス路線

駅前には、路線バスのバス停があります。

隣の駅

長良川鉄道越美南線
観光列車「ながら」停車駅
大島駅（33） - 美濃白鳥駅（34） - 白鳥高原駅（35）

脚注

参考文献

澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社、2016年10月15日。ISBN 978-4-286-16551-6。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
大野線：国鉄時代、越美線の先行路線として当駅 - 京福電気鉄道越前本線京福大野駅間間で運行されていた国鉄バスの路線。

外部リンク

美濃白鳥駅 - 長良川鉄道

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