たんごリレー

特急「たんごリレー」：北近畿の美しい自然を巡る旅

特急「たんごリレー」は、WILLER TRAINSが運行する、京都府北部の丹後地域を走る特別急行列車です。福知山駅から宮津線・宮福線を経由し、宮津駅、網野駅、豊岡駅へと至る、北近畿の豊かな自然を満喫できる路線です。

誕生の背景と変遷

かつて、北近畿タンゴ[[鉄道]]（KTR）はJR西日本と直通運転を行い、新大阪駅・京都駅から丹後地域への特急を運行していました。しかし、2011年3月のダイヤ改正で新大阪駅への直通運転が終了。それに伴い、「タンゴエクスプローラー」「文殊」「タンゴディスカバリー」といった既存の特急列車を統合する形で、「たんごリレー」が誕生しました。列車名は公募で決定され、「丹後」の地域性を示す「たんご」と、スムーズな接続を意味する「リレー」が組み合わされています。

運行開始当初は多くの便が設定されていましたが、KTR001形車両の老朽化や沿線住民の利便性向上などを目的としたダイヤ改正が幾度か行われ、便数や運行区間は変遷を繰り返しました。特に、網野駅以西の豊岡駅への運行は、一時的に廃止された後、再び運行が再開されるなど、安定しない時期もありました。現在では、福知山駅と網野駅・豊岡駅間を結ぶ便が中心となっています。

運行状況と停車駅

2023年10月現在の運行状況は、下り3本、上り2本です。福知山～網野間、福知山～豊岡間（網野～豊岡間は快速）を運行する便があり、網野駅・豊岡駅発着の列車は宮津駅でスイッチバックを行います。停車駅は、福知山駅、大江駅、宮津駅、天橋立駅、与謝野駅、京丹後大宮駅、峰山駅、網野駅、夕日ヶ浦木津温泉駅、小天橋駅、久美浜駅、豊岡駅です。福知山駅では、「こうのとり」「きのさき」といった他の特急列車と接続しており、利便性も高いです。

使用車両と特徴

「たんごリレー」に使用される車両は、KTR8000形気動車（愛称「丹後の海」）とKTR8500形気動車です。KTR8500形は、2024年3月16日のダイヤ改正以降、土休日を中心に運行されています。かつてはKTR001形も使用されていましたが、現在は車両不足時の代走のみとなっています。

沿革

2011年3月12日：運行開始（下り5本、上り6本）
2013年3月16日：減便（3往復）、KTR001形運行終了
2016年3月26日：豊岡駅発着廃止
2017年3月4日：豊岡駅発着再開（快速）
2018年3月17日：豊岡駅発着廃止
2021年3月13日：豊岡駅発着再開
2023年10月1日：2号廃止
2024年3月16日：KTR8500形土休日運行開始

まとめ

「たんごリレー」は、北近畿の観光資源を巡る旅の重要な交通手段となっています。変化に富んだ運行の歴史を持ちながらも、地域住民の生活を支え、観光客に快適な旅を提供し続けています。 美しい沿線の風景を眺めながら、ゆったりとした時間をお楽しみください。

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