宮津駅

宮津駅

宮津駅は、京都府宮津市にある京都丹後鉄道（WILLER TRAINS）の駅です。宮津線の駅としてだけでなく、宮福線の起点駅も担う重要な交通拠点となっています。

歴史

宮津駅は1924年（大正13年）4月12日に国有鉄道の駅として開業しました。当初は西舞鶴方面からの終着駅でしたが、1925年（大正14年）7月31日には丹後山田駅（現在の与謝野駅）まで路線が延伸され、中間駅となりました。その後、貨物や荷物の取り扱いを廃止し、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化によって西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。

1988年（昭和63年）7月16日には宮福鉄道宮福線が宮津駅に乗り入れ、接続駅となりました。その後、1990年（平成2年）4月1日には北近畿タンゴ鉄道に移管され、現在の駅舎に改築されました。1996年（平成8年）3月16日には宮津線の一部区間と宮福線が電化され、JR西日本の特急列車「はしだて」「文殊」の運転が開始されました。2013年（平成25年）6月28日には、北近畿タンゴ鉄道の本社が福知山駅から宮津駅2階に移転し、同社の中心駅となりました。そして2015年（平成27年）4月1日には、北近畿タンゴ鉄道からWILLER TRAINSへの移管が行われ、現在に至ります。2018年（平成30年）6月7日には、クラウドファンディングによって資金調達されたカフェ「丹鉄珈琲 114km Cafe」が駅構内にオープンしました。

駅構造

宮津駅は地上駅で、島式ホームと相対式ホームを合わせて3面4線のホームを有しています。京都丹後鉄道の有人駅の一つであり、丹鉄直営駅でもあります。駅舎は北西側と南東側にあり、北西側の駅舎には本屋やみどりの窓口が設置され、終日駅員が配置されています。南東側の駅舎は宮福鉄道開業時からのもので、自動券売機と待合室のみです。両駅舎は自由通路で行き来できますが、ホームへのアクセスはのりばによって異なります。

各ホームへのアクセス方法は、駅本屋側の単式ホーム（3番のりば）と島式ホーム（2番のりば、1番のりば）の間には跨線橋とエレベーターがあり、南東側の単式ホーム（4番のりば）へは階段または南東側の駅舎からアクセスする必要があります。架線は1番のりばと4番のりばに設置されており、電車を使用する列車はこれらのホームを使用します。早朝と夜間は南東側の駅舎の改札が閉鎖されます。駅本屋駅舎の外壁は白磁タイル張りで、宮津市の海と緑の景観をイメージしています。駅前広場にはバス停留所とタクシー乗り場があります。改札内と改札外に男女別水洗トイレが設置されています。

のりば番号は、駅本屋側から3番、2番、1番、4番の順となっています。これはWILLER TRAINSへの移管後、列車運転取り扱いの番線番号に統一されたためです。配線上、宮舞線・宮豊線と宮福線の相互直通列車は1番のりばのみを使用します。特急「はしだて」など天橋立方面から宮福線を経由する列車はスイッチバックを行います。また、夜間は列車の留置が行われます。

臨港線

かつては、宮津港鶴賀第二ふ頭と鶴賀第一ふ頭までの専用側線（臨港線）がありましたが、1981年（昭和56年）に廃止されました。

利用状況

宮津市は天橋立という有名な観光地を抱える都市ですが、天橋立へのアクセスは隣接する天橋立駅が主要なため、宮津駅への観光客は多くありません。しかし、宮津市の玄関駅であり、市役所などの官公庁も近いため、市民やビジネス客の利用が多く、京都丹後鉄道の単独駅としては最も利用者が多い駅となっています。宮津線（西舞鶴方面）と宮福線（京都・大阪方面）が分岐していますが、定期利用者数は宮津線が多い一方、宮福線は長距離利用者が多いのが特徴です。

駅周辺

駅前には丹後海陸交通のバス路線が発着する停留所があります。高速バスも乗り入れており、京都駅や新大阪駅への路線があります。路線バスは伊根、蒲入、上宮津、田井方面への路線があります。

隣の駅

京都丹後鉄道宮津線：栗田駅 - 宮津駅 - 天橋立駅
京都丹後鉄道宮福線：宮村駅 - 宮津駅

※特急列車の停車駅は、列車によって異なります。

もう一度検索