網野駅

網野駅について

網野駅（あみのえき）は、京都府京丹後市網野町に位置するWILLER TRAINS（京都丹後鉄道）の宮豊線に属する駅です。この駅は、京都府及び近畿地方の最北端にあり、駅番号はT20です。また「宮豊線」と呼ばれる愛称区間にも含まれています。

2014年には、京丹後市の「駅の愛称選定委員会」が選定した愛称として「静御前と乙姫の里駅」が付けられました。これが示す通り、網野駅は地域の文化や歴史に根ざした魅力的な駅です。

歴史

網野駅の歴史は1926年に遡ります。この年の12月25日に国有鉄道が峰山駅から網野駅までの路線を開業し、この時に終着駅として開設されました。その翌年には、北丹後地震が発生し、駅構内で列車が転覆する事故がありましたが、幸いにも乗客に負傷者は出ませんでした。1931年には国有鉄道が丹後木津駅（現在の夕日ヶ浦木津温泉駅）までの延伸を行い、網野駅は途中駅となりました。

1980年には貨物取扱が廃止され、1984年に荷物扱いも廃止されました。1987年の国鉄分割民営化後は、西日本旅客鉄道（JR西日本）に引き継がれ、1990年には北近畿タンゴ鉄道に移管されました。その後、2015年にはWILLER TRAINSに移管され、現在の宮豊線の駅としての機能を果たしています。

駅構造

網野駅は、単式・島式の複合型ホームを持つ地上駅で、3線のホームを備えています。これにより列車の交換が可能です。駅舎はデザインが特徴的で、海に浮かぶヨットをイメージして造られています。ホーム間の移動は跨線橋を利用して行います。

駅自体は有人駅ながら、早朝と夜間は無人となるため、出改札業務は京丹後市に委託されています。かつては自動券売機が設置されていましたが、現在は撤去されています。今では窓口で硬券の入場券、乗車券、自由席特急券などが購入可能です。2013年には駅舎内に「京丹後市観光情報センター」が開設され、観光情報の提供やレンタサイクルが行われています。

のりば

運転取扱の関係で、これまでののりば番号は改定され、現在は3・2・1番の順に振り直されています。3番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線、1番のりばが主に特急列車の折り返しに使用されます。

利用状況

網野駅周辺は海水浴場が多く、特に夏場は多くの観光客で賑わいます。また、冬にはカニ料理を目当てに訪れる人々も多いです。ここを通る特急列車は全てが停車し、利用者には非常に便利な駅です。

駅周辺

駅周辺には田園風景が広がり、点在する民家があります。近隣には自動車教習所があり、福田川も流れています。駅から北へ行くと浅茂川・八丁浜・小浜の海水浴場にアクセスできるため、観光地としても知られています。

昔は日本交通の営業所が近くにありましたが、2013年に閉鎖されました。バス路線は駅前のロータリーから出発しており、峰山や間人方面への路線が運行されています。また、京都線の高速バスもここから利用可能です。近年、網野駅は「近畿の駅百選」にも選定され、その魅力が再確認されています。

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