にいがた基幹バス

にいがた基幹バスは、かつて新潟市で運行されていた新潟交通の路線バスです。愛称は「りゅーとリンク」で、新潟市のオムニバスタウン事業の一環として運行されていました。2015年に「にいがた新バスシステム」へ移行したことで、その役割を終えています。

概要

この路線は、現在のBRT萬代橋ライン、C1県庁線、S1市民病院線、S7スポーツ公園線の前身となる路線です。新潟市の公共交通の軸として重要な役割を担っていました。

運行事業体

新潟交通が運行を担当していました。

沿革

オムニバスタウン指定に至るまで

新潟市では、1999年に新潟交通電車線が廃止されて以来、公共交通はバスとJR線に依存していました。モータリゼーションの進行により自家用車の利用が増加し、公共交通の不便さが課題となっていました。また、新潟市は運輸部門における二酸化炭素排出量が多かったため、環境問題への対策も求められていました。このような状況の中、新潟市は公共交通の利便性向上を目指し、2007年6月に国土交通省からオムニバスタウンの指定を受けました。

基幹バス路線の開設

オムニバスタウン事業の一環として、にいがた基幹バスが開設されました。この路線の元となったのは、新潟駅と県庁を結ぶ「中央循環線」と、新潟駅南口から市民病院、曽野木ニュータウンを結ぶ「駅南口・曽野木線」です。これらの路線は、市内の主要な地域を結び、公共交通の軸として重要な役割を担っていました。

オリジナルデザインのノンステップバスが導入され、市民公募で「りゅーとリンク」という愛称が選ばれました。運行開始にあたっては、ダイヤ編成も見直され、市民病院へのアクセスが強化されました。2007年 11月1日に運行を開始し、初年度には10両のオリジナル塗色ノンステップバスが導入されました。また、バスロケーションシステム「にいがたバスi」にも対応し、主要バス停には位置表示装置が設置されました。

新潟市BRT路線構想

新潟市では、2010年から基幹公共交通軸への新交通システム導入を検討し、BRTの導入が決定しました。2015年9月5日には、BRT萬代橋ラインが開業し、それに伴い、にいがた基幹バスは再編されました。

旧運行概要（2015年9月4日まで）

運行系統・ルート

中央循環線：新潟駅万代口・南口から県庁、市民病院方面へ至る路線。
7A・8A：新潟駅前（万代口） - 万代シテイバスセンター前 - 古町 - 市役所前 - がんセンター前 - 川岸町 - 県庁（バスバース） - 出来島 - 上近江 - 鳥屋野十字路 - 新潟駅南口
7A：新潟駅前発・川岸町先回り、8A：新潟駅南口発・出来島先回り
7：新潟駅前（万代口） - 万代シテイバスセンター前 - 古町 - 市役所前 - がんセンター前 - 川岸町 - 県庁（バスバース）
8：新潟駅南口 - 鳥屋野十字路 - 上近江 - 出来島 - 県庁（バスバース）
8B：新潟駅南口 - 鳥屋野十字路 - 上近江 - 出来島 - 県庁前 - 美咲合同庁舎
10：新潟駅前（万代口） - 万代シテイバスセンター前 - 古町 - 市役所前 - がんセンター前 - 川岸町 - 県庁（バスバース） - 出来島 - 女池インター前 - 高美町 - 東京学館前 - 新潟市民病院
市民病院線：新潟駅南口から長潟、市民病院、曽野木方面へ至る路線。
532：新潟駅南口 - 紫竹山 - 弁天橋 - 南長潟 - 長潟本村 - スポーツ公園前 - 新潟市産業振興センター前 - 新潟市民病院
530：新潟駅南口 - 紫竹山 - 弁天橋 - 南長潟 - 長潟本村 - スポーツ公園前 - 新潟市産業振興センター前 - 新潟市民病院 - 曽野木ニュータウン
531：新潟駅南口 - 紫竹山 - 弁天橋 - 南長潟 - 長潟本村 - スポーツ公園前 - 新潟市産業振興センター前 - 新潟市民病院 - 曽野木団地入口 - 曽川 - 大野仲町

運行間隔

中央循環線
新潟駅前 - 県庁BB間：昼間10分間隔
新潟駅南口 - 県庁BB間：昼間20分間隔
県庁BB - 新潟市民病院間：昼間20分間隔
市民病院線
新潟駅南口 - 新潟市民病院間：昼間20分間隔

運賃

全便「後ろ乗り・後払い」方式で、バスカードが利用可能でした。また、IC乗車カード「りゅーと」も利用可能でした。

新潟駅前 - 万代シテイバスセンター前：大人100円、小人50円
新潟駅前・新潟駅南口 - 県庁・紫竹山：大人200円、小人100円
新潟駅南口 - 南長潟：大人200円、小人100円
新潟駅南口 - スポーツ公園前：大人260円、小人130円
新潟駅前・新潟駅南口 - 鳥屋野潟公園前・産業センター前・新潟市民病院：大人320円、小人160円
新潟駅南口 - 曽野木：大人440円、小人220円
新潟駅南口 - 大野：大人450円、小人220円

ワンコインバス社会実験

2010年と2011年に、中央区中心部の活性化を目的として、中央循環線の新潟駅前 - 古町間で「ワンコインバス社会実験」が実施されました。土曜・休日に限り、大人100円、小人50円で乗車できる特例措置でした。

脚注

この文章は、提供された情報を基に作成されました。

関連項目

 新潟交通のバス路線一覧
萬代橋ライン
オムニバスタウン#新潟県新潟市
新潟市の交通

外部リンク

 新潟交通
都市交通（新潟市)
オムニバスタウン計画（2015年4月4日アーカイブ）
* にいがた基幹バス「りゅーとリンク」について（2015年4月4日アーカイブ）

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