ねむようこ

ねむ ようこ

日本の女性漫画家、ねむようこは1980年6月8日に岐阜県で誕生し、現在は名古屋市を活動拠点としています。

プロとしてのキャリアをスタートさせる前、彼女は9ヶ月間パチンコ専門のデザイン会社で勤務していました。その後、2004年に祥伝社の漫画雑誌『FEEL YOUNG』で漫画家としてデビュー。同誌を中心に作品を発表し続けており、他にも資生堂が運営していたウェブコミック誌『d-comic』など、様々な媒体でその才能を発揮しています。また、漫画制作に留まらず、プロモーションビデオのアニメーションパートを手がけるなど、映像分野にも関わる経験を持っています。

主な作品

ねむようこは、これまでに数多くの連載作品、読み切り作品を生み出してきました。

連載作品

特に知られる代表作としては、『午前3時の無法地帯』（祥伝社『FEEL YOUNG』2008年5月号 - 2009年7月号）が挙げられます。この作品は人気を博し、単行本全3巻として刊行されました。その後、『午前3時の危険地帯』（祥伝社『FEEL YOUNG』2009年10月号 - 2011年10月号）として、主人公を後輩に引き継ぐ形で続編も描かれています。また、スピンオフ作品「午前3時の無法地帯 -ガゼルのたてがみ-」も発表されています。

その他の主要な連載作品には以下があります。

『ペンとチョコレート』（芳文社『まんがタイムラブリー』2008年9月号 - 2010年6月号）
『とりあえず地球が滅びる前に』（小学館『月刊flowers』2011年3月号 - 2013年9月号）
『トラップホール』（祥伝社『FEEL YOUNG』2012年6月号 - 2014年5月号）
『三代目薬屋久兵衛』（祥伝社『FEEL YOUNG』2014年9月号 - 2017年1月号）
『ふつつかなヨメですが！』（小学館『ビッグコミックスピリッツ』2015年37・38合併号 - 2016年50号）
『神客万来！』（芳文社『週刊漫画TIMES』2019年10月18日号 - 2023年11月10日号）
* 『こっち向いてよ向井くん』（祥伝社『フィール・ヤング』2020年7月号 - 2024年12月号）

近年も精力的に活動しており、『OUR FEEL』（シュークリーム）にて『たぶんここから始まる恋』の連載を開始しています。

読み切り作品

多くの読み切り作品も手がけており、『FEEL YOUNG』や『月刊flowers』に掲載されました。特に資生堂のウェブコミック誌『d-comic』では、「Peace Advice」と題されたシリーズで生活に役立つ様々なテーマの短編を多数発表しています。

また、『月刊flowers』では、複数の号にわたって「少年少女」「ファミレス・ナイト」といった読み切りシリーズ連載も描いています。過去の読み切り作品の一部は、『少年少女』や『鋭意執筆中につき ねむようこよみきり集』といった単行本にまとめられています。

漫画以外の活動

漫画制作の傍ら、イラストレーターとしても活動。書籍や雑誌の表紙イラストを担当したことがあります。例えば、吉野万理子著『はじまりはオトコトモダチ』の表紙イラストや、『anan』、『たまごクラブ』といった雑誌の表紙を手がけました。

映像分野では、椎名林檎×斎藤ネコ名義の楽曲「浴室」のプロモーションビデオにおいて、アニメーションパートを担当。さらに、劇場アニメーション『夜明け告げるルーのうた』ではキャラクターデザイン原案として参加するなど、アニメーション制作にも関わっています。

書籍

これまでに発表された多くの連載や読み切りは、単行本として刊行されています。前述の『午前3時の無法地帯』シリーズをはじめ、『トラップホール』、『三代目薬屋久兵衛』、『神客万来！』、『こっち向いてよ向井くん』など、多数の作品が単行本化され、幅広い読者に読まれています。

アンソロジーにも参加しており、『東京無印女子物語』では、なるせゆうせい原案によるリレー連載の第1話「のこのこ」の作画と、アンソロジーの表紙カバーを担当しました。

雑誌の特集記事などでインタビューが掲載されることもあり、その創作活動や考え方について語っています。

ねむようこは、現代に生きる人々のリアルな日常や複雑な人間関係を、繊細かつユーモラスな視点で描き出すことに長けており、その作品は多くの共感を呼んでいます。様々な媒体や分野で活動を展開し、日本の漫画界において独自の地位を築いています。

（※この文章は公開されている情報に基づいて構成されています。）

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