ふるさとめぐり 日本の昔ばなし

『ふるさとめぐり 日本の昔ばなし』は、2017年4月2日から2018年3月25日にかけて、テレビ東京系列で放送されたアニメ番組です。ヘーベルハウス提供の「ヘーベルハウス劇場」枠で放送され、前作『ふるさと再生 日本の昔ばなし』に続くシリーズ作品として制作されました。

本作品は、日本各地の地域に伝わる民話や神話、伝説、落語などをアニメーションで表現しています。子供から大人まで楽しめるよう、幅広い世代をターゲットに制作されており、各話は異なるアニメ作家が担当することで、多様な表現方法が用いられています。ナレーションは前作から引き続き、柄本明さんと松金よね子さんが担当し、老若男女様々な役柄を演じ分けています。

前作との大きな違いとして、新たなマスコットキャラクターである天狗の子供「てんすけ」が登場した点が挙げられます。てんすけの声は山田キヌヲさんが担当しています。このてんすけの登場により、オープニングとエンディングのアニメーションも変更されています。ただし、ヘーベルハウスのCMには、前作から引き続き十二支の動物キャラクターのみが登場し、てんすけは登場しません。

また、放送形式も変更されており、前作が1回につき3本立てだったのに対し、本作品は2本立てとなっています。そのため、1話あたりの尺が若干長くなり、より深く物語に浸れる構成となっています。

番組構成は大きく2つのパートに分かれています。前半は、従来どおり日本の各地の民話を中心としたストーリーが展開されます。一方、後半パートでは、特定の都道府県に焦点を当て、その地域の歴史、名物、祭り、偉人などに関する内容が取り上げられます。この後半パートでは、民話を取り上げることは少なく、その地域を象徴する要素にスポットライトを当てています。

さらに、後半パートには「てんすけのふるさとめぐり」という新コーナーが設けられています。このコーナーでは、てんすけが紹介する形で、取り上げた都道府県の名所や特産品などが紹介されます。紹介される内容は、ストーリーの舞台となった地域に限らず、その都道府県全域にわたる可能性があります。例えば、伊能忠敬を取り上げた回では、伊能忠敬の活動拠点であった香取市だけでなく、東京湾アクアラインなど千葉県内の他の名所も紹介されました。

放送開始からしばらくは、様々な地域の魅力を紹介していましたが、2周目となる3月11日以降は、紹介される地域が絞られてきました。

声の出演は、物語本編の柄本明さんと松金よね子さんの他に、「てんすけのふるさとめぐり」のコーナーにてんすけの声を担当する山田キヌヲさんが加わっています。スタッフには、監督・音響監督として沼田心之介氏、音楽制作にピーターパン・クリエイション、音楽監督に前田保氏など、多くの才能が集結しています。

主題歌は前作から引き続き使用されましたが、映像は変更されています。オープニングテーマは水森かおりさんによる「ふるさとほっこり村」、エンディングテーマは小林星蘭さんと谷花音さんによる「ぴょんぴょん ぷにょぷにょのうた」です。

2018年2月25日は、平昌オリンピックフィギュアスケートエキシビジョンの放送のため、休止となりました。

本作品は、日本の伝統文化や地域の魅力を再発見できる、心温まるアニメーション作品となっています。子供たちに日本の文化を伝えるだけでなく、大人にとっても郷愁を誘う、魅力的な内容に仕上がっています。

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