めじろんnimoca

めじろんnimocaの概要

めじろんnimoca（めじろんニモカ）は、西日本鉄道グループの株式会社ニモカが発行するICカード乗車券の一種です。大分県内で利用されるこのカードは、大分県に本社を置く大分交通、大分バス、亀の井バスの3社が数量限定で販売しています。

発売の経緯

2010年12月18日に発売が開始され、当初は大分交通と大分バスのバスセンターおよび営業所で利用可能となりました。2011年3月20日には、亀の井バスでも導入され、全ての関連会社で利用できるようになりました。

このカードは、主に福岡県内で浸透しているnimocaのデザインを大分県用にアレンジしたもので、使用条件やポイントシステムは通常のnimocaと同様です。

もともと大分県では、磁気式の大分共通バスカードを発行していましたが、機器の生産中止などの理由で維持が困難に。そこでICカードシステムの新規導入が必要となり、最終的にnimocaのシステムを利用することになりました。また、2010年には大分ICカード開発株式会社が設立され、これがめじろんnimocaのシステム運営を担当することになりました。

カードデザインと名称

「めじろん」という名称は、大分県の応援団となる鳥の名前を起用したもので、カードのデザインにはめじろんとnimocaのキャラクターが描かれています。現在ではオリジナルデザインのカードは品切れになっており、通常のnimocaが「めじろんnimoca」として販売されています。

これにより、2011年6月30日には大分共通バスカードの販売が終了し、同年12月31日にはその利用も停止されました。

利用範囲

めじろんnimocaは、大分県内のバス網において幅広く使用されており、例えば大分交通と大分バスの市内全路線で利用可能です。また、別府市内や大分空港へ向かうエアライナーなどでも使えます。さらに、高速バス路線でも利用できる便があり、西鉄バス久留米や日田バスの一部路線でも有効です。

乗り継ぎ割引

めじろんnimocaを使用して、同一バス停で60分以内に別のバスに乗り継いだ場合、乗り継いだ後の運賃が60円割引されるサービスもあります。このシステムは、3社の運行会社において適用され、特に初乗り運賃が160円未満の場合は、運賃が100円に引き下げられます。

電子マネーとしての利用

大分県内のローソン全店で、めじろんnimocaが電子マネーとして利用できるようになっており、今後さらに加盟店の拡大が見込まれています。バス利用と地域の商業施設での買い物を結びつけ、ポイント付与サービスなども今後考案される予定です。

種類

めじろんnimocaには、無記名式と記名式（スターめじろんnimoca）があります。記名式では買い物の際にポイントが付与されるサービスがあります。クレジット機能を持ったnimocaは、デザインが異なり、通常のnimocaと同様のものが発行されます。

相互利用

めじろんnimocaは、他のICカードと相互利用ができるため、九州全域の交通機関にアクセス可能です。具体的には、JR九州のSUGOCAや福岡市営地下鉄のはやかけんなどとの互換性を持ちます。特に、大分県内においては中津駅から大分駅間などでSUGOCAが利用でき、めじろんnimocaも問題なく使用可能です。

以上のように、めじろんnimocaは大分県内の交通事情を支えつつ、地域への利用促進や経済振興に寄与しています。

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